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がん患者用の人工顎、3Dプリンターで製作

The Telegraph 7月9日(土)12時0分配信

【記者:David Millward】
 がんで顎を失った人のための人工顎を、外科医らが3Dプリンターで製作した。

 3Dプリンターによる人工顎の製作を切り開いてきたのは、米インディアナ大学歯学部(Indiana University School of Dentistry)のトラビス・ベリッチ(Travis Bellicchi)医師。この技術により、シャーリー・アンダーソン(Shirley Anderson)氏の人生は変わった。

 アンダーソン氏は1998年、舌にしこりが見つかった際にがんと診断され、おおがかりな手術を受け、放射線治療も行ってきた。医師たちは、アンダーソン氏の胸筋を使って顔の下半分を再生しようとしたが、失敗に終わった。

 ベリッチ医師は粘土でも人工顎の製作を試みたが、これはあまりに大きくて重たく、装着していられるのはわずか数時間。アンダーソン氏は顔を手術用マスクで隠し、固形物は食べられない状態だった。

 より軽い素材を模索していたところ、行き着いたのはシリコンだった。ベルッチ医師らのチームは3Dプリンターを使い、アンダーソン氏の顔型を作製。この型を使い、最終的な人工顎が作られた。

 出来上がった軽量の人工顎は、アンダーソン氏の肌の色と合うように丹念に彩色された。ベリッチ医師は「伝統的な歯型採取、調整、型の作製や美容外科的な措置は大変な作業で、デジタル技術が必要だと感じていた」と話した。

 3Dプリンターの活用により人工顎は軽量化された上、呼吸しやすく、装着感も良くなり、アンダーソン氏はより長い時間、装着できるようになった。

 この手法は他にもこれまでに6人の患者に採用されている。ある患者は人工耳をわずか6週間で受け取ることができた。【翻訳編集】AFPBB News

最終更新:7月9日(土)12時0分

The Telegraph

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