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広島・福山の神社で「お手火神事」 大たいまつに無病息災祈る

山陽新聞デジタル 7月9日(土)23時30分配信

 広島県福山市鞆町後地の沼名前(ぬなくま)神社で9日夜、鎌倉時代から伝わるとされる伝統行事「お手火(てび)神事」(福山市無形民俗文化財)が行われた。氏子たちが燃え盛る大たいまつを担いで境内を練り歩き、参拝者約1万人(主催者発表)が無病息災や家内安全を祈った。

 午後8時、和太鼓が響く中、白装束の世話人7人が本殿でおこした神火を松や竹を組んだ「大手火」と呼ばれる大たいまつ(長さ約4メートル、重さ約200キロ)3体に点火。水をかぶった氏子約100人が、ゴーゴーと激しく音を立てて燃え上がる大手火を交代で担ぎ、「ヨイヨイヨイ」との威勢の良い掛け声とともに、随身門から拝殿まで約100メートルの石段を練り歩いた。

 参拝者は、鞆の町を清め、災いから身を守ることができるとされる火を持ち帰ろうと、大手火を担いだ男衆が前を通ると、「小手火」と呼ばれる小さなたいまつを次々に差し伸べていた。

 初めて訪れた岡山市南区、会社員男性(51)は「写真が趣味なので、一度来てみたかった。とにかくすごい迫力」と盛んにシャッターを切っていた。

最終更新:7月10日(日)1時22分

山陽新聞デジタル