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生徒ラオニッチの試合中、コーチ・マッケンローはテレビで仕事 [ウィンブルドン]

THE TENNIS DAILY 7月9日(土)18時0分配信

 イギリス・ロンドンで開催されている「ウィンブルドン」(6月27日~7月10日)の第11日。

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 ミロシュ・ラオニッチ(カナダ)がセンターコートで決勝進出を目指して戦っているとき、コーチのジョン・マッケンロー(アメリカ)は試合の様子を密に追ってはいたが、観客席のプレーヤーボックスからではなかった。彼はテレビのコメンテーターのボックスで解説者として働いていたのである。

「だからといって何の違いもないよ」とラオニッチは言った。彼はグラスコートシーズン開始前の先月から、ウィンブルドンで3度優勝した元名選手のマッケンローと働き始めた。

「3回戦を前に、彼がメッセージを送ってきたときのことを覚えている。『彼ら(テレビ局)は私に君の試合の実況をしてほしいと言っている。構わないかい?もし必要なら、別の試合にしてくれと頼んでみるが』」と彼は聞いてきたんだ。僕は、まったく構わないと答えたよ。実況しなくてはいけないほかの試合がないところまでいけたらいいけどね、とも」。

 その日は、ラオニッチがアンディ・マレー(イギリス)と決勝で対戦する日曜日にやってくる。

 ラオニッチは7度ウィンブルドンを制したロジャー・フェデラー(スイス)を6-3 6-7(3) 4-6 7-5 6-3で倒し、彼にとって初めてのグランドスラム大会決勝に進出した。試合が終わったあと、多くの記者たちはマッケンローによる影響について知りたがった。

 グランドスラム大会の男子シングルス決勝に進出した初のカナダ人となったラオニッチは、コート上で自分が以前より声を出すようになったと言った。それはマッケンローがよくやることとして有名だった----むしろ悪名高かったことだ。

「彼は間違いなく、その点を強調している」とラオニッチは言う。「試合の間、ことを収拾のつかない状態にしないために落ち着く必要がある、と感じたことは何度もあった。また、すぐにネガティブな気持ちになることもある。2年前なら困難に遭遇したとき、苦しさを腹の中にため込んでいたことだろう。でも今日の僕は、声を出してはいたがポジティブだった。常に解決策を探していた。この前向きな姿勢が僕を試合の中にとどめていたんだ」。

 つまり、ネットに出るチャンスを逃さないようにする、といったことに加え、感情をよりうまく使うようにアドバイスされたというのだ。

「僕はやや穏やか過ぎる傾向がある。自分の中からよりエネルギーを引き出し、コート上で出して、それをすべてコート上に置いてくる。自分を最大限に引き出すんだ」とラオニッチは説明する。

 ラオニッチにはほかにもコーチがいる。元世界ナンバーワンで1998年の全仏オープン・チャンピオン、カルロス・モヤ(スペイン)、そしてリカルド・ピアッティだ。しかし、もしもラオニッチが日曜日に勝った場合、おそらくもっとも功績を称えられることになるのは、1981、83、84年にウィンブルドンで優勝したマッケンローだろう。

 そしてラオニッチは、それはまったく問題ないという。

「僕がウィンブルドンで優勝できるなら、誰の功績だろうが、そんなことはぜんぜん構わないよ」。(C)AP (テニスデイリー/THE TENNIS DAILY)

最終更新:7月9日(土)18時0分

THE TENNIS DAILY

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