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住民監査請求を棄却 県議の政調費で和歌山県監査委員

紀伊民報 7月9日(土)16時35分配信

 過去に和歌山県議(元職を含む)21人が使った政務調査費(現政務活動費)の一部が目的外の違法支出だったとする、「市民オンブズマンわかやま」の住民監査請求に対し、県監査委員は8日、証拠書類の保存期間が過ぎ、違法性が確認できないとして棄却したと公表した。時効消滅分は却下。オンブズマンは「到底承服できない」とし、住民訴訟する考えを示している。

 オンブズマンは3月から5月までの3回にわたり、県議計15人に政務調査費の一部(計約2500万円)返還を求める住民監査請求をしていた。また、返還請求を怠ったために時効になり損害が発生したとして、15人を含む22人分(計約5700万円)を仁坂吉伸知事に賠償するよう求めていた。

 このうち、1人分については先に、一部却下、一部棄却、一部は監査委員の意見がまとまらないと結果が出たため、オンブズマンは6月下旬、和歌山地裁に提訴した。

 今回公表された住民監査請求結果は、残りの2回分。5月11日に提出した9人の2007~12年度支出分と、19日に提出した12人の06~12年度支出分。

 監査結果はいずれも同じ。10~12年度は証拠書類の保存期間(3年)が過ぎ、事実が確認できず違法性は認められないので棄却とした。09年度以前の時効消滅分の返還請求は却下で、仁坂知事への損害賠償も、住民監査請求できる期間が過ぎているとして却下した。

■「監査委員に失望」 市民オンブズマン

 オンブズマンは過去2回、政務調査費の返還訴訟を起こし、大阪高裁で一部違法が認められている。オンブズマンの畑中正好事務局長は「監査結果は到底承服することはできない。住民訴訟に訴えて、改めて裁判官に判断を仰ぐしかない。残念であり、監査委員に失望を抱かざるを得ない」としている。

最終更新:7月9日(土)16時35分

紀伊民報