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紀南で猛烈な雨 白浜で1時間に97.5ミリ

紀伊民報 7月9日(土)16時36分配信

 低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で9日、大気の状態が不安定となり、和歌山県紀南地方で猛烈な雨が降った。白浜町では1時間97・5ミリを記録。県は土砂災害の警戒を呼び掛けている。

 気象庁和歌山地方気象台によると、南紀白浜(白浜町)の1時間雨量は2006年の観測以来最多だった。紀南ではほかに潮岬(串本町)で82・5ミリ、栗栖川(田辺市中辺路町)で68・5ミリを記録。栗栖川は7月の記録としては過去最多だった。

 レーダー解析では1時間に白浜町付近で約120ミリ、田辺市街地付近で約110ミリの雨が降ったとみられ、気象庁は数年に1度の大雨とみて午前6時半に「記録的短時間大雨情報」を発表した。

 午前9時40分までの24時間雨量は栗栖川で203・5ミリ、南紀白浜で184・5ミリ、日置川(白浜町)で170ミリだった。

 雨の被害は正午現在、田辺市によると道路冠水が新庄町や高雄1丁目などで18件、床下浸水が新庄町や下万呂などで十数件、土砂崩れが上秋津や下三栖で11カ所ある。県によると、みなべ町で床下浸水1棟、印南町で崩土が1カ所あった。県道は上富田町岩崎で路面冠水のため田辺白浜線が、田辺市下三栖で崩土のため温川田辺線が全面通行止めになっている。

 交通機関にも雨の影響が出た。JR紀勢線は正午現在、新宮駅―御坊駅間で運転を見合わせている。高速道路も正午現在、南紀田辺インターチェンジ(IC)―上富田IC間が通行止め。

 南紀白浜空港では、羽田(東京)間を3往復する日本航空の定期便のうち、第1便が欠航した。

 那智勝浦町の熊野那智大社はこの日予定していた、那智の滝の上にかかる大しめ縄の張り替えを、大雨のため12日に延期した。大社によると、滝が増水して作業できない状況という。しめ縄は14日の「那智の扇祭り(火祭り)」を前に張り替えることになっている。

 10日の紀南地方は高気圧に覆われ、おおむね晴れの見込み。

最終更新:7月9日(土)16時36分

紀伊民報