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契約変更3千件超え、北陸電力管内 小売り自由化3カ月で

北國新聞社 7月9日(土)2時55分配信

 4月の電力小売り全面自由化に伴い、北陸電力管内で、新規参入の電力会社(新電力)に契約を切り替えた件数が6月30日時点で3100件となった。電力広域的運営推進機関(広域機関)が集計した。自由化3カ月で、北電からの離脱が3千件を超えたことになるが、全国の他地域と比べると少ない。

 現状の離脱件数について、北電の金井豊社長は6月の株主総会後の会見で「(契約件数に占める)比率として0・1%で、数的には多いものではない」との見解を述べた。ただ、「これまで当社に100%契約していた部分であり対策が必要」とし、会員制度「ほくリンク」のサービス拡充を柱に契約維持を図る考えを示した。

 広域機関によると、30日時点の全国の契約切り替え件数は約126万件となった。このうち東京電力管内は約76万件、関西電力管内は約26万件、中部電力管内は約8万件と、離脱は市場規模が大きい大都市部に集中している。北電は沖縄電力管内の0件に続き、2番目に少ない。

 背景としては、北陸で電力会社の新規参入が進んでいないことがある。北電は水力発電が多い利点を生かして全国最低水準の電気料金を維持しており、参入の壁は高い。全国で順次電力小売りに参入している丸紅新電力は「北陸は価格面で太刀打ちが難しく、現状では参入の予定はない」(広報担当)と様子見だ。

 北陸では現在、KDDI(au)と歯愛メディカル(白山市)が契約獲得に動いている。

北國新聞社

最終更新:7月9日(土)2時55分

北國新聞社