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美人プロ雀士・二階堂姉妹の勝負論

東スポWeb 7月10日(日)10時14分配信

 美人プロ雀士として知られる二階堂姉妹がデビューして既に15年超。年齢を重ねたのに人気が衰えないのは、見た目だけではなく彼女たちの生きざま、打ちざまに魅了される人が多いからだ。人生にも例えられる「麻雀」の世界で生き抜いてきた女の哲学とは…。ぜひ、悩める人に読んでいただきたい。

 ――相手がいて、運の要素もあって、自分の信じる通りに事を進めたとしても勝利できるとは限らない…そんな麻雀を人生に例える人は少なくない

 二階堂亜樹(妹、以下亜樹):確かに麻雀は人生だとも思いますが、サラリーマンの皆さんの方が絶対に大変ですよ。1局(1ゲーム)ごとに区切られる麻雀は簡単に切り替えられますが、仕事は簡単に切り替えられないじゃないですか。

 二階堂瑠美(姉、以下瑠美):確かに麻雀と通ずる部分もあるけど、違う部分もありますよね。ホント、仕事は大変だと思う。

 ――でも、麻雀だってやっぱり“やり切れない”ことが多いはず

 瑠美:だからこそ私は、置かれた状況で精一杯やるようにしています。たとえ配牌(最初に配られた牌)がどうしようもなくてもあきらめない。

 亜樹:希望をね、配牌の中に見つけていく。

 瑠美:「どうせ私なんか」って思ってやってると、「どうせ私なんか」っていう手ができるわけですよ。だから、ちゃんと最後まで、あきらめずにまっとうしようと。

 亜樹:結果よりも、自分が納得できる麻雀を打てるかどうか。

 瑠美:小島武夫先生(「ミスター麻雀」と称されるカリスマ雀士)もおっしゃってました。「テンパイするまでが打ち手の仕事。ツモれるかどうかは運次第」

 亜樹:そう、プロセスは技術で、上がれるか上がれないかは運だってことなんですよね。私も、その言葉でかなり救われました。

 ――達観してるようにも見えるが

 瑠美:いやいや、私なんて超ネガティブ人間なんで自己嫌悪ばっかりですよ。「いつまでも成長しねえなあ~」って(苦笑)。

 亜樹:まあ、頭では分かってるけど、実際ストレスはたまるよね。私は、対局の後、車の中で感想や愚痴をしゃべりまくることで発散しています。窓を開けてたのを忘れて恥ずかしい思いをしたこともありますけど(笑い)、それで思考が整理されるんですよね。

 ――整理されるとは

 亜樹:運転してるときって、そもそも運転に集中してるじゃないですか。だから、自分の言葉に対してそれほど集中していない。だから思っていることが素直に口から出てくる。で、その中に「そうだな」「確かに」ってことがあるんですよ。自分の言ったことに「気付く」から、いろんなものが整理されていく。

 瑠美:私は文章にすることで似たようなことをしてるかも。

 亜樹:私はその「自分自身で気付く」っていうのがすごく大事だと思うんです。人から言われて大事だって気付くこともあるけど、自分でそこにたどりつかないと絶対に身に付かない。

 瑠美:確かに、人から言われたことは「そうなの」と流しがち…。

 亜樹:それだと成長しない。自分自身で「あ、こういうことなんだ」って気付いて、さらにそれでも失敗を2回、3回繰り返すと、さすがに身に付くんですよね。ホントはお姉ちゃんが言ったように何かに書いたらいいのかもしれないけど、私は書くことも慣れていないので、しゃべったり、一人でシャワー浴びてるときに考えたりして、「前もこういうことあったじゃん」って。

 瑠美:結局、やるのは自分ですから。自分で考えないとダメ。

 亜樹:麻雀自体を淡泊に考えることもできるじゃないですか。ただ配られた牌を効率だけで切っていくこともできる。そう考えた方が精神衛生上いいのかもしれない。でも、それじゃつまらないとも思うんですよ。麻雀に何かを投影させたい。

 瑠美:ただ「いらない」から切るんじゃなくてね。そういう部分で見せられるのがプロだと思う。

 亜樹:「実を結ぶ」というのが、「勝ち」なのか、対局内容なのかは分からないし、その都度違うとも思うんです。でも、そういうのを含めて、しっかり自分で考えて打って、終わったら切り替えて次の対局に臨んでいかなくちゃいけないので…。

 瑠美:リセットするのは大事だよね。

 亜樹:そう、麻雀はリセットできる。だから、サラリーマンの皆さんも仕事の合間に麻雀でリフレッシュしてほしいですね。切り替えがうまくなって、それが仕事に生かされることがあるかも。

 瑠美:リーチをかけてしまったら別ですが、麻雀って、その場面、場面で、いろいろな可能性があるんです。

 ――普段の生活もそうかもしれない

 瑠美:麻雀をやると、選択肢とか可能性の存在が分かると思う。

 亜樹:最終的にはすべて自己判断ってこともね。

 瑠美:でも、こんなことを言いつつも、趣味で麻雀やる人や、普通の麻雀好きの人は、自分が好きなように打っていただきたいですね(笑い)。効率とか考えずに、自分がやりたいようにやればいいと思う。

 亜樹:会社では効率とかを考えないといけないですもんね。せめて麻雀ぐらいは、そういうのにとらわれず楽しくやってください。

☆にかいどう・るみ=日本プロ麻雀連盟16期生。「天衣無縫」の異名を取り、実妹の亜樹とともに「二階堂姉妹」として人気を博し、多数のメディアやイベントに出演している。主なタイトルに「2006年第17期プロ最強位」「2013年第11期プロクイーン」など。

☆にかいどう・あき=日本プロ麻雀連盟15期生。ニックネームは「卓上の舞姫」。姉とともに幅広い世代に麻雀の普及を図るため、積極的に活動している。主なタイトルに「2005年第3期プロクイーン」「2006年モンド21王座」など。

最終更新:7月10日(日)10時14分

東スポWeb

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。