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都知事選逆オファー 石田純一ポイ捨て危機

東スポWeb 7月10日(日)10時14分配信

 東京都知事選(14日告示、31日投開票)をめぐってタレントの石田純一(62)が8日、「野党統一候補になるなら出馬する」と野党各党に逆オファーしたが、ポイ捨てされる危険性も高まっている。石田は昨年、政府批判のデモに参加して以降、仕事が減っていた。さらに、今回の逆オファーにあたり、CMやテレビ番組を降板する方向で調整している。出馬に至らなかった場合でも「仕事の種類が変わる」と干されることを覚悟している。石田には民進党が興味を持っているが、誰も石田の“その後”の面倒まで見てくれるわけではない。

 この日は黒いスーツに黒いネクタイで真面目な雰囲気を演出したかと思えば、ネクタイの緩い結びで石田らしさは忘れなかった。「野党統一候補ならぜひ出馬したい」と意思表示しながらも、「自分じゃなきゃイヤというわけではない」と是が非でも出馬したいとは口にしなかった。

 出馬は市民団体から要請を受けた。安全保障関連法の廃止や立憲主義の回復を訴える「市民連合」としての要請ではなく、その末端で活動する数人が石田を推している。市民連合には学生団体「SEALDs」や「安全保障関連法に反対する学者の会」などが参加しているが、それらは今のところ関係がない。これから民進党や共産党など野党に申し入れをして、石田を野党統一候補でどうかと逆オファーをしていくことになる。

 石田は原発に代わる自然エネルギーの必要性や憲法改正への違和感、待機児童問題など子育て支援を語るが、東京にある横田基地へのオスプレイ配備については、「詳しく分からない」と話すなど、政治への関心は高いものの、準備不足は否めない。

 出馬できるかどうかも含めて、石田の立場は中ぶらりんだ。

「(芸能界の仕事に)未練はないけど、これからは自分で仕事を見つけていかないといけない。仕事の種類が変わってもしようがない」。会見の最後、出馬意思の表明によってタレントとして今後の仕事に影響が出ると認めた。昨年は国会前のデモに参加。「デモに行って仕事もだいぶ減ったりもしている」と活動の幅が狭まってきてもいた。

 政治で売名する政治家はいくらでもいるが、政治に手を出して仕事を増やしたタレントは多くない。俳優だった山本太郎参院議員(41)は脱原発活動にのめりこむほど、芸能の仕事はなくなっていった。2013年に参院選出馬を目指し、芸能界を引退した嶋大輔(52)は出馬できずじまいで2年後に復帰したが、元通りとはいかない。
 ここまできたら出馬しないと仕事を失っただけになりかねない。野党の動きはどうなのか。

 野党関係者は「民進党は党本部が石田さん擁立に前向き。岡田克也代表も『素晴らしい方』と記者団に答えています。枝野幸男幹事長は『幹事長として選挙には責任がある』と可能性を模索しています。ただ、都連と党本部はしっくりいっていない」と明かした。

 都連の松原仁会長(59)は8日、候補として松沢成文参院議員(58)と元経産省官僚の古賀茂明氏(60)で調整したいと明言。石田については、「都政は大きな舞台なので、一定の経験が必要」と否定した。

 しかし、松沢氏に出馬の意思はなく、古賀氏も契約中の仕事が多いうえに石田同様、野党共闘でないと勝ち目が薄いために乗れない様子だ。また過去2回、都知事選に出馬した弁護士の宇都宮健児氏(69)は出馬会見を準備しており、野党共闘はすでにほころびを見せている。

 野党は早く結論を出さないと石田に期待させるだけさせておいて、ハシゴを外すことになりかねない。「政党にとってタレント候補は便利なんです。たとえ擁立直前で取りやめになったり、落選したりしても面倒をみなくていいから。『自分で稼ぐでしょ』と思われてる。石田さんも政党にポイ捨てされなきゃいいのですが…」(前出の野党関係者)

 石田とともに会見に臨んだ市民団体の関係者は「出馬できなかった場合、今後のことは相談に乗っていきたい。ただ、仕事がなくなるなどのリスクは石田さんも承知の上で引き受けたはずです。私はその男気にほれてもいます」と語った。市民団体はフォローに回ってくれても、政党は怪しいものだ。

 石田は仕事面だけでなく家庭にも問題を抱えている。妻の東尾理子(40)は8日、ブログを更新し、「家族での話し合いはまだ出来ておりません。(中略)私個人としましては、出馬しない事を願っております」と反対した。石田は会見で「離婚はないと思う」と話していたが、家庭からもポイ捨てされかねない。

最終更新:7月10日(日)10時14分

東スポWeb