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トランプ大統領誕生するとビットコイン高騰?

ZUU online 7月10日(日)8時10分配信

今年11月に決定する第45代米大統領選で共和党から出馬中の実業家、ドナルド・トランプ氏が勝利した場合、ビットコインが高騰する可能性があるという。

「暴言王」として数々の論議を巻き起こしているトランプ氏が、米国を統率する権力を手中におさめたが最後、米国を始め世界中で不安感が増し、その結果「安心資産」のビットコインに人気が集中するといった憶測に基づくものだ。

ビットコインが金(ゴールド)などに匹敵する安全資産と見なすことについては、賛否両論の反応が起こっているが、世界規模の混乱が仮想通貨価格を押し上げていることは事実だ。

■英エコノミスト紙「トランプ大統領誕生は国際的脅威10位」

「まさか」のトランプ氏共和党候補確定を受け、米国はもちろん、各国がすでに騒然となっている。

「低所得者の所得税免除」「法人税引き下げ」「退役軍人の医療制度改革」など米国内における大幅な改革から、「人民元切り下げ禁止」「日本在留の米軍経費全額負担」を含む国際問題まで、一部過激としか例えようのない政策を続々と提案。

以前からムスリム系米国人やメキシコ人に対する敵意をむきだしにしていたトランプ氏だが、当選したあかつきには「大量の不法滞在移民を撤去し、イスラム教徒を監視する」「米メキシコ間に巨大な壁を建設する」と、さらに過激な方向へと暴走している。

暴言ぶりも相変わらず絶好調で、今年3月に発表された英エコノミスト紙の「国際的脅威トップ25」では、「トランプ大統領誕生」が10位にランク入りしていたほどだ。

従来の“くさい物には蓋をする”政治家とは違い、歯に衣をきせない単刀直入なスタイルゆえに、高い支持率を誇るトランプ氏だが、米大統領の座に就任することになれば、国際混乱は回避できないだろう。

世界経済が不安定に傾けば、ビットコインの価格が高騰するのは、米利上げやBrexitですでに実証済みだ。

価格変動の激しさが、敬遠される理由の一つとして挙げられることの多いビットコインだが、投資家間では安全資産と見なす傾向が強まり始めている。仮想通貨の歴史が浅いだけに、「判断するにはまだ時間を要する」との声も聞かれるが、多くの投資家がビットコインに殺到している。

■トランプ氏効果、半減期、高難易度などで価格高騰?

ビットコイン価格の過去データを見てみると、その目まぐるしさに驚かされる。

過去1年間の変動を例にとっても、チャートの折れ線が相当鋭く上下しているのがわかる。昨年10月に400ドル(約4万228円)台に回復したビットコインは、世界経済の不透明が増すにつれてさらに上昇。今年6月中旬には768.24ドル(約7万7262円)を記録するが、DAOハッキング事件で一旦急降下。

しかし歴史を塗り替えた英EU離脱が決定したことで、今月2日には703.56ドル(約7万757円)まで再高騰するも、8日現在は638.08ドル(約6万4171円)に落ち着いている。

当然ながら現時点でのビットコイン投資家の注目は、「今度再び値上がりするのか、それとも値下がりするのか」という一点に集中しているはずだ。

トランプ氏効果以外にも、ビットコイン価格を押し上げる要素は考えられる。

採掘難易度が昨年11月から3倍も上がっているうえに、4年に一度訪れる「半減期」が秒読みに入った(7月9日から10日に予定されている)ことで、採掘報酬が半減してしまう。

その影響については様々な憶測が飛び交っているが、比較的高い価格水準を維持しているところを見ると、警戒して撤退体制に入る投資家は少ないようだ。

これらの要素がからみ合い、ビットコインの成熟にプラス効果をもたらす可能性は十分に考えうる。

英調査会社ジュニパー・リサーチは、ビットコイン動向を分析した最新のレポートの中で、「様々な社会経済背景を考慮に入れた場合、今年のビットコイン取引件数は昨年よりも3.5倍伸びるだろう」と予想している。(FinTech online編集部)

最終更新:7月10日(日)8時10分

ZUU online