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<上川隆也>「沈まぬ太陽」第2部スタート 巨大組織の「大きなうねり」に注目

まんたんウェブ 7月10日(日)16時0分配信

 俳優の上川隆也さん主演の連続ドラマ「沈まぬ太陽」(WOWOW)の第2部が、10日からスタートする。「白い巨塔」「華麗なる一族」などで知られる山崎豊子さんの同名小説を初のテレビドラマ化。1995年の「大地の子」以来、約20年ぶりに山崎作品の主人公を演じた上川さんに、今作への思いや第2部の見どころなどを聞いた。

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 「沈まぬ太陽」は、単行本・文庫本の売り上げが累計700万部を超える大ベストセラー小説。日本の航空会社「国民航空」を舞台に、未曽有の航空機墜落事故という悲劇の裏で信念を貫き、巨大組織で生きる者たちの姿を描いている。ドラマでは、WOWOW史上最大スケールの全20話で構成。アフリカ・中東での海外ロケや出演者が300人以上に及ぶなど、半年がかりのかつてない規模で制作された。

 ◇山崎作品の魅力は「特別ではない」こと

 上川さん演じる今作の主人公・恩地元は、国民航空の労働組合委員長に就任。エリートとして将来を嘱望されていたが、空の安全を第一に考えて、劣悪な労働環境の改善を激しく要求したことで、経営陣と対立する。労働組合の同志だった行天四郎(渡部篤郎さん)が幹部に取り入って出世街道を歩む一方、恩地は疎まれて左遷。カラチ、テヘラン、ナイロビとたらい回しにされ、社内規定を大幅に超える約10年間のへき地勤務を強いられる。

 巨大な組織に翻弄(ほんろう)され、不当な扱いを受けるも、信念を曲げずに立ち向かっていく恩地という人物について、上川さんは「特別な人ではないという感覚が、演じ終えるまでずっとありました」と語り、「奇異なことをするわけでもなく、常識的なことを選択していく人物。僕らが生きる日常と大きく変わらないので、たとえば隣人だったとしても、違和感のない人物としてそこに存在するキャラクター。そこが大きな魅力だったように思っています」と続ける。

 そして、その「特別ではない」ということが今作全体の魅力につながっているといい、「それは、ひいては山崎さんが描く世界に他ならないんじゃないかと思うんですよね。緻密な取材に基づいて、現実を大きく離れたことではなく、実際に起こっていたことをベースに描いている。だからこそ、見る人にとって身近なものとして感じられる。物語でありながら、実生活に肉薄してくるような、ある種、静かな迫力をもって迫ってくるんだと思うんです。熱を伴わない炎のような燃え上がり方をする作品だと感じました」と語る。

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最終更新:7月13日(水)16時4分

まんたんウェブ