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ID@Xboxディレクター、クリス・チャーラ氏が語る 「ID@Xboxは日本のインディーゲームデベロッパーが世界に出る大きなチャンス!」【BitSummit 4th】

ファミ通.com 7月10日(日)17時31分配信

文・取材・撮影:編集部 古屋陽一

●ID@Xboxは、Xbox One SやProject Scorpioもサポート予定
 2016年7月9日~10日、京都市勧業館みやこめっせにてインディーゲームの祭典BitSummit 4thが開催。開催2日目の10日に、マイクロソフトのID@Xbox ディレクター、クリス・チャーラ氏による講演が行われた。講演では、改めてID@Xboxの概要が紹介。まずクリス・チャーラ氏は、2013年からスタートしたID@Xboxが、3年間で数百億円の売上を上げていると説明。「ID@Xboxは、ワールドワイドで成功しており、日本のプログラマーさんにも参加してほしいです」とアピールした。

 クリス・チャーラ氏によると、「ID@Xboxのゴールは、お客様がXbox OneやWindows 10に接するときに、たくさんのタイトルで遊んでいただくこと」とのこと。そのゴールのためには、デベロッパーが「スムースにリリースできることが重要」だという。「リリースのプロセスが簡単であれば、デベロッパーは作ることに専念できるわけです」とのクリス・チャーラ氏の言葉に、ID@Xboxのコンセプトの一端が見える。それもこれも、ID@Xboxが、何よりもデベロッパーの便宜を考えて作られたプログラムで、道入当初は50以上のデベロッパーと話をして作ったものだという。いまでもデベロッパーの意見を聞きながら改良しているというから、開始してから3年経ったいまも、デベロッパー重視という姿勢は貫かれているようだ。

 ID@Xboxへのデベロッパーに対する利便性は一貫しており、プログラムの利用者はすべての機能にアクセスできる。さらには、これから発売予定のXbox One SやProject Scorpioもサポート予定だという。


  ID@Xboxのさらなるメリットは、リリース間近にはプロモーションの手助けをしてもらえること。「最終的なプロモーションの責任はデベロッパーにありますが、ちゃんとサポートさせていただきます」とクリス・チャーラ氏。リリースされたタイトルはダッシュボード上でしっかりと強調され、マイクロソフトのソーシャルメディアなどでもしっかりと告知。E3やgamescom、PAXなどのゲームイベントでもアピールされるという(もちろん、タイトルが多いのでセレクトされるハードルは決して低くはないと思われますが……)。

 さて、ID@Xboxへの参加は簡単。登録フォームに必要事項を記入し、秘密保持契約を結び、企画書を出せばよい。そのあとで、無償で開発キットが送られてくるので、ゲーム作りに着手することになる。なお、実際にID@Xboxに参加できるのは、法人格を持った18歳以上となる。

 ID@Xboxの大きな魅力は、“グローバル展開が容易”とのことだが、講演の最後にクリス・チャーラ氏は、グローバル展開にあたってのアドバイスをしてくれた。ひとつは“どのタイミングでリリースするか”。これは大手メーカーにとっても共通だと思われるが、どのタイミングでリリースするかで、売上に大きな影響があるのはご存じのとおり。「メジャーなタイトルがリリースされる時期には重ねない」というのは鉄則だと言える。

 もうひとつが、“ボックスアート”いわゆるメイングラフィックの重要性。多くのユーザーにとって初めて見るのが“ボックスアート”なので、そのイメージがタイトルの印象を決めるというのだ。さらに、「RPなどでモニターに映されたりするので、いいスクリーンショットを揃えてほしい」とクリス・チャーラ氏。

 最後は“インターナショナルでの認知度を上げること”。海外では、海外向けのID@Xbox用タイトルを専用にリリースする、比較的小さなパブリッシャーもあるようで、ことによれば、そうしたパブリッシャーも紹介可能だという。「日本のクリエイターがワールドワイドで展開するうえで大きなチャンスがあります。皆さんのゲームを世界中にリリースしましょう!」と、最後にクリス・チャーラ氏は、BitSummitのインディーゲームデベロッパーにエールを贈った。

最終更新:7月10日(日)18時25分

ファミ通.com