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ついに団結したフランス、主将ロリスが語った国への想いとチームワーク、スポーツの力

ISM 7月10日(日)16時30分配信

 現地時間10日に行なわれるEURO2016で、ポルトガルとの決勝に臨む開催国フランス。EURO2000以来のタイトルを目指す同チームの主将GKウーゴ・ロリスは前日会見で、スポーツの持つ力などについて語った。

 「残すはあと1ステップとなったが、それが最も厳しいステップになるだろう」と語ったロリス。ほんの数年前までは、ここまで代表チームが愛され、国民から完全なバックアップを得るとは、あまり想像できなかったとの考えを示し、今大会を「素晴らしい冒険」と呼んだ。

 思えば、フランスはここ数年お家騒動続きだった。2010年W杯ではニコラ・アネルカがレイモン・ドメネク監督(当時)に暴言を吐いて代表から追放されたことを発端に、選手が練習をボイコット。内部分裂したチームは1勝もできずにグループ最下位で敗退した。帰国した代表チームを待ち受けていたのは厳しい世論とフランスサッカー連盟からの処分だった。

 続くEURO2012ではサミル・ナスリが記者に暴言を吐いて大騒動となったほか、大会中にジェレミー・メネズがロリスを罵り、ヤン・エムヴィラとベン・アルファがローラン・ブラン監督(当時)に対して敬意の欠いた言動に及ぶなどの問題が発生。チームはベスト8で敗退し、大会後は当該選手への処分が発表された。

 今大会直前にはマシュー・ヴァルブエナへの恐喝事件にカリム・ベンゼマが関与していたとの疑惑が浮上するなど、またも嫌な雰囲気に包まれたフランス代表。しかし、今大会のチームは団結し、さらにファンのサポートも受けて決勝まで勝ち上がった。準決勝でドイツを下した際には、チームと観客が一体となって“ヴァイキング・クラップ”を披露している。

 ロリスは「チームワークという点では特に、僕らは大きな価値を示してきたと思う」「僕らはフランスフットボール界の危機を経験した。でも、何とか立ち上がり、そこから這い上がってきた」「僕らは今、フランス(サッカー)史の一部となるチャンスを手にしている。またとないチャンスだ」と語った。

 同選手の言葉の背景には、昨年11月にパリで起きた同時多発テロがある。130人が犠牲となったこの事件を受け、フランス全土は今も非常事態宣言下にある。

 ロリスは「フランスは、この大会を開催することで息抜きをする必要があった。スポーツには人々を団結させる力がある。僕らにはそれがはっきりと分かる。自分たちが今、それを体験しているからだ」「チームがピッチ上で結果を出し、僕らも以前より誇りを持てるようになった。フランス国民全員が味方についてくれているという気持ち、選手とファンが喜びを共有しているという気持ち、それが僕らの絆を強くしてくれている」と、自身の想いを語っていた。(STATS-AP)

最終更新:7月10日(日)17時46分

ISM

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