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広島、新井の左手一本弾で50勝!“球団史上最速”前半戦で到達

デイリースポーツ 7月10日(日)7時0分配信

 「阪神1-7広島」(9日、甲子園球場)

 広島・新井貴浩内野手(39)が三回、逆転の左越え8号3ランを放ち、連勝を決めた。能見に今季11打数5安打、打率・455、5打点。広島復帰後、阪神戦の本塁打は4本目で、負けなしの3勝1分けだ。リーグ最速の50勝到達は20年ぶりで、前半戦での到達は“球団史上最速”。阪神戦は6連勝だ。貯金は今季最多の18。快進撃はまだ続く。

 歓喜と悲鳴が交差する聖地、甲子園。騒然とする中でヒーローは、悠然とダイヤモンドを一周した。序盤に飛び出した逆転8号3ラン。流れを引き寄せ、大量得点を呼び込んだ。決めたのは新井。広島復帰後、古巣相手に4本目のアーチで、阪神戦6連勝を飾った。

 1点差の三回。2死一、三塁で打席が巡った。2ボールから3球目、真ん中低めの116キロチェンジアップを狙った。体勢を崩されながら最後は左手一本。振り切った打球は左翼ポール際、スタンド中段まで伸びた。今季11打数5安打。打率・455の能見キラーが、28回目の逆転勝利へ導いた。

 「いい投手は追い込まれると苦しくなる。思い切って振っていこうと思った。最高の結果になってよかったね」。7月は出場5試合で19打数10安打(打率・526)。3本塁打、9打点と勢いを加速させる。昨季は月間ワースト・217と低迷した月。夏場の不振を反省し、オフは徹底的な体力強化に励んだ。

 「もう一度、長打を求めたい」と誓った18年目。05年に本塁打王に輝いた男が、見つめ直したのはフルスイングの重要性。バットスイングに重点を置き、グリップエンドに小指を掛けて遠心力を求めた。1年目。大下剛ヘッドコーチに「体が引きちぎれるくらい強く振れ」と、たたき込まれた。原点回帰で昨季の7本塁打を超えた。

 「今はしっかり下半身で粘れていると思う。もう少しホームランを打ちたいと思っていたからね。でもまだまだ、これから」

 休日の4日。富山で今村、一岡らを誘って食事に出掛けた。日頃、投手との接点は少ない。10歳以上年の離れた後輩を連れ、野球談義に花を咲かせる。大ベテランが歩み寄って、一丸野球の空気感を作る。黒田から「ボロボロになるまで現役を続けてほしい」と言われた。「もう結構、ボロボロなんだけどな」と苦笑いするが、39歳が快進撃の立役者だ。

 通算2058安打で松井稼頭央(楽天)を抜き、NPBでは現役最多安打となった。リーグ最速の50勝到達は、96年以来20年ぶり。7月中および、前半戦での到達は球団史上最速だ。貯金は今季最多の18となった。「またあした、いい準備をして試合に臨みたい。いつも通り。その積み重ね」と新井。ひたむきに歩んだ先に、まだ見ぬ栄光があると信じている。

最終更新:7月10日(日)23時31分

デイリースポーツ

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