ここから本文です

野球&芸人サブロク双亮が意気込む8・20初先発

デイリースポーツ 7月10日(日)12時30分配信

 お笑い芸人と野球選手という異色の“二刀流”に挑む40歳に、楽しみな舞台が用意された。四国アインランドリーグplus(IL)の愛媛マンダリンパイレーツに入団したお笑いコンビ「360°モンキーズ」の杉浦双亮投手(40)=登録名・サブロク双亮=が、8月20日の香川戦(16時試合開始、松山・坊っちゃんスタジアム)で初先発することが決定。サブロク双亮は「きれいなマウンドで投げられる。最高の時間になると思う。恥ずかしくないピッチングをしたい」と意気込みを語った。

 名門・帝京高野球部出身のサブロク双亮は、昨年11月に行われた四国ILのトライアウトに合格。芸人の仕事をしながら投手としてプレーするという“二刀流”で愛媛に入団した。

 ただ、独立リーグとはいえプロの世界は甘くはなかった。4、5月に行われた前期リーグ戦はリリーフで5試合に登板し、計2回2/3を投げて6安打2失点。防御率6・75と首脳陣を納得させる投球はできなかった。高校時代に最速141キロをマークした直球は現在は120キロ前後。ツーシームなどの変化球を駆使して打たせて取る投球を目指しているものの「ストライクを取りに行くと甘く入って打たれる。それを怖がるとフォアボール…。悪循環というか、力のなさを痛感しました」。サブロク双亮は前期リーグ戦のマウンドを悔しそうに振り返る。

 公式戦のない6月は、本格的に“二刀流”に取り組んだ1カ月だった。初旬に東京に帰り、お笑い芸人としてイベントなどに参加。松山に戻って野球の練習に励んだあと、18日から約1週間は東京、名古屋、仙台などを駆け回り、テレビ番組の収録など芸人の仕事に専念した。相方の山内崇とも久しぶりに顔を合わせ、コンビのネタを披露した。

 そんな多忙な毎日を送る中で迎えた6月30日。サブロク双亮は広島の社会人の強豪・伯和ビクトリーズとの練習試合で九回頭から登板。1イニングを無安打無失点に抑え、試合を締めくくった。先頭打者に死球を与えたものの、2人目の打者を中飛、3人目を二ゴロ併殺に打ち取った。わずか6球での3人斬り。「今後、少しは勝負できるかな」という手応えをつかんだ投球だった。

 7月31日に開幕する後期リーグ戦に向け、40歳の体にムチ打って厳しいトレーニングに取り組んでいる。入団当初は他の選手より負荷が軽い特別メニューでトレーニングを行っていたが、今は若手選手と同じメニューをこなせるようになった。「僕の遅い直球を少しでも速く見せるために」と球速70キロ台のスローカーブの習得にも励んでいる。

 1カ月以上先に行われる試合の先発を予告するのは球団にとっても異例のこと。もちろん集客面での期待は大きい。「たくさんの人に見に来てもらえたらうれしいですね。先発だから、できれば5回までは行きたい。守ってくれる仲間を信じて投げたい」。8月20日、サブロク双亮の一世一代の投球に注目だ。(デイリースポーツ・浜村博文)

最終更新:7月10日(日)12時32分

デイリースポーツ