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<北朝鮮写真報告>兵隊は辛いよ(4) 飢え死にまで出る人民軍  テレビが作った「軍事強国」イメージ (写真4枚)

アジアプレス・ネットワーク 7月10日(日)7時20分配信

「北朝鮮は軍事強国だ」

北朝鮮政権はこの10余年、世界中でこのようなイメージ作りに大成功した。

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国営テレビを通じて世界に配信される人民軍の映像といえば、ロケット発射実験、軍事パレード、大量の戦車や大砲を動員した火砲訓練といった勇ましいものばかり。「ソウルを火の海にする」「核先制攻撃も辞さない」などの激烈な声明が、「軍事強国」演出の効果を増す。

日本のテレビも、繰り返しこれら「北朝鮮政権提供」の映像を使い回してきた。また、平壌で軍事パレードが行われる時には、北朝鮮当局は、普段めったに許可しない外国メディアを招いて取材させるが、「独自映像」を撮りたいテレビ局は駆けつけていく。撮影できるものは、もはや定番になっている一糸乱れぬ数万の兵士行進や、自慢のミサイルなどだ。

これらのシーンは、北朝鮮当局が世界に見せたい、見てもらいたいものである。だから外国テレビ局を呼んで撮影させる。テレビメディアは金正恩政権の「軍事強国」のイメージ作りに「貢献」してきたと言える。

◆餓死者が出る軍隊

朝鮮人民軍の実態はどうなのだろう? 大量破壊兵器開発に余念がなく、5万ともいわれる特殊部隊を持ち、ソウルに向けた長距離砲を大量に保有しているのは事実である。韓国と周辺国にとって脅威なのは間違いないのだが、北朝鮮に暮らした多くの脱北者は、全面戦争などできるはずがないという。

北朝鮮内部の取材パートナー、ク・グァンホ氏は人民軍兵士の実情について次のように言う。

「軍隊に行って飢えて死んだという話は山ほどあります。兵士が死んだら、両親に部隊から通知が来るのですが、両親が駆け付けると『下痢をして病気で死んだ』と説明を受けるのです。親も馬鹿ではないから、遺体を見れば飢えて死んだことくらいすぐ分かります。こういった話はすぐに広まるので、自分の息子の入隊が決まると親たちは泣くんですよ。

飢え死にが出る軍隊で戦えますか? 『戦争が起きた時に戦う軍隊は、どこか別にあって隠しているんだよ』、住民たちは皮肉まじりに、こう言い合っています」(石丸次郎)

※部隊から家に帰されるのは「病保釈」と言われ、そのまま部隊に置いておくと死ぬかもしれないと判断される場合だという。この最悪の状態は「虚弱3 度」と呼ばれている。少しましな「虚弱1~2度」の場合、家に帰す条件として、部隊が親に食糧数百キロを要求するケースもある。

最終更新:7月14日(木)20時27分

アジアプレス・ネットワーク

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。