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なぜ多い高速のGS空白 大都市圏にも懸念、求められるさらなる対策

乗りものニュース 7月10日(日)10時11分配信

スタンドの代わりに売店で「ガソリン缶詰」

 高速道路をいったん降りて給油した場合でも、1時間以内に同じインターから再び高速道路に乗れば料金が割高にならないようにする「路外給油サービス」の社会実験が、東海北陸道の福光IC(富山県南砺市)と磐越道の新津IC(新潟市秋葉区)で、それぞれ2016年7月15日(金)、16日(土)から行われます。

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 昨年2015年4月より中国自動車道の吉和IC(広島県廿日市市)と六日市IC(島根県吉賀町)で行われている同様の社会実験が拡大される形です。また、道東自動車道の十勝清水IC(北海道清水町)も今回の社会実験の対象ですが、元からいったん降りても料金が変わらないため、そのさらなる周知が図られます。

 2005(平成17)年に日本道路公団が民営化されて以来、ガソリンスタンドが撤退したサービスエリアは10個所以上。また、新規開通路線では最初から設置計画がない場合も多いため、「ガソリンスタンド空白区間」が増えています。スタンドが150キロ以上ない区間は全国に9路線16区間。その営業が終了する夜間は、これに拍車がかかります。

 東海北陸道のひるがの高原SA(岐阜県郡上市)と北陸道の有磯海SA(富山県滑川市・魚津市)のあいだ、およそ150キロの途中にある城端SA(富山県南砺市)には、当初からガソリンスタンドがありません。磐越道の阿賀野川SA(新潟県阿賀町)もスタンドが閉鎖中です。そのためともにSAの売店で、「ガソリン缶詰」を販売していました。

 このガソリン缶詰、もともとはいざというときのためにクルマへ積んでおく用に開発された商品で、販売元の定価は4リットルで3780円(レギュラー)とかなり高価です。地方の高速道路におけるガソリンスタンド不足は、こういうものを販売しなければならないほどのレベルにあります。その解決策として、「いったん高速から降りて給油しても割高にならない(162円のターミナルチャージを無料にする)」という、社会実験を行うことにしたわけです。

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最終更新:8月7日(日)22時21分

乗りものニュース