ここから本文です

栃木・烏山線を走るスマート電車で充電しよう!

ニュースイッチ 7月10日(日)14時32分配信

緑豊かな沿線風景と都会風ステンレス車両。そのギャップにはまる

 栃木県のJR烏山線を走る蓄電池電車「ACCUM(アキュム)」が、静かな話題になっている。リチウムイオン電池で動く列車は国内初。非電化路線で一般的なディーゼル車と違って、エンジン音も排ガスも出さない。緑豊かな沿線風景と都会風ステンレス車両との「ギャップがたまらない」とは、鉄道ファンの企業経営者。

 現在は2両1編成のみ。搭載する電池の容量は、プラグインハイブリッド車用の約40個分に相当するとか。電化区間への乗り入れ用にパンタグラフも装備する。

 見どころは、下り終点の烏山駅ホームでの急速充電だ。パンタをぐいっと伸ばし、剛体架線から電気を取り込む姿はけなげにすら感じる。車内の表示器には、その時々のエネルギーの流れが図解される。

 座席の緑の装飾は烏山の「山あげ祭」をイメージした。和紙で作った高さ10メートルの築山を背に、野外歌舞伎を演じる素朴な祭。地元では7月22―24日の本番に向けて準備に余念がない。

 2018年春のJRグループの大型観光キャンペーンに、栃木県が選ばれた。今から準備して、アキュムを生きた教材にした環境体験教室はどうだろう。もちろん食や自然も満喫すれば、来県者はしっかり“充電”できるだろう。

<解説>
 鉄道各社が電化区間では架線からの電力で走行しながら蓄電池に充電し、非電化区間では蓄電池の電力で走行する蓄電池電車の導入を進めている。アキュムは直流区間と非電化区間を走行できる「EV―E301系」。JR九州は交流区間を走行できる「EV―E801系」の投入を進めている。JR東では来年春に、EV―E801系をベースに耐寒耐雪などのカスタマイズを行った車両を男鹿線(秋田―男鹿間)で運行させる。鉄道ファンではなくても、蓄電池電車巡りを兼ねた旅も悪くない。

最終更新:7月10日(日)14時32分

ニュースイッチ

いかにして巨大イカを見つけたか
人類は水中撮影を始めたときから巨大イカ(ダイオウイカ)を探し求めてきました。しかしその深海の怪物を見つけることは難しく、今まで撮影に成功したことはありませんでした。海洋学者であり発明家でもあるエディス・ウィダーは、ダイオウイカの初の撮影を可能にした知見とチームワークについて語ります。