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故郷思い旧交温め 福島・双葉町の避難者ら

カナロコ by 神奈川新聞 7月10日(日)7時30分配信

 東京電力福島第1原発事故の影響で全町避難が続く福島県双葉町の人々が故郷を懐かしみ、交流を深める催しが9日、横浜市南区の吉野町市民プラザで開かれた。同県いわき市の避難先から駆けつけた人たちを交え、約30人の町民が再会を喜び、茶話などを楽しんだ。

 原発事故で県内に避難している人々を対象に交流の場を設けているNPO法人「かながわ避難者と共にあゆむ会」(横浜市神奈川区)や双葉町などの共催。3回目の今年は伊澤史朗町長も初めて参加し、避難状況に加え、津波被災地に整備する復興産業拠点事業の概要を説明。「必ず帰還を果たすという信念を持って取り組みたい」と決意を新たにした。

 参加者の東京都足立区、谷尚之さん(68)は、中学・高校時代の同級生でいわき市から訪れた横山勝朗さん(69)との再会に終始笑顔。「懐かしい顔ぶれに会話が弾みます」。横山さんは「話題の中心は除染問題。大雨や台風に備え山林でも入念に行ってほしい」と注文をつけた。

 鶴見区内で娘と生活する無職木幡藤代さん(70)は「双葉町に残した家と墓は私が守らなくては-との一念で過ごしている。町の復興計画を直接聞ける場があってよかった」と話した。

最終更新:7月10日(日)7時30分

カナロコ by 神奈川新聞