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白頭山天地に棲む怪獣は本当にいるのか

ハンギョレ新聞 7月10日(日)7時37分配信

SBS放送ドキュメンタリー「水は生命だ」 6月に白頭山を訪れ水質精密検査 水温低く微生物も住みにくい

 清朝末期に目撃した人がいるという。4人の狩人が「角があり首が長い金色の動物が水の中から舞い上がった」と伝えた。2003年にはテレビカメラに「それ」が初めてとらえられ話題になったこともある。白い「それ」は、水面に穏やかな波紋を広げ、悠々と泳いでいた。2011年、中国の新華社通信は、ある中国人大学生が撮った天地の写真に2つの角をつけた「それ」が映っていると報じた。

 白頭山のカルデラ湖、天池には、本当に怪獣が住んでいるのだろうか。絶えることのない怪獣説は白頭山観光を盛り上げる作り話とも言われる。その怪獣が生きている環境があるのか調べる「水は生命だ」(SBS放送)探査チームが700回特集記念番組(7月6日放送)で、6月、直接白頭山を訪れた。火星の水質探査にも使われたという装備で、天池の水質状態を精密に確認した。安全上の問題で、天池の出水口となる長白滝の下300メートル地点で調査は行われた。

 結論は「とても寒くて棲めない」。調査が行われた6月23日、水温は6.7度。探査チームは「天地は最も暑い夏季でも最高10度、水深20メートルまで下がると3~4度しかない。1年の8~9カ月は厚さ約1.5メートルの氷に覆われている。常に低温状態が維持されるため、微生物が繁殖するのは難しく、怪獣のような大きな生物が生存するのは不可能」と伝えた。

 怪獣とされた生物はヤマメの可能性がある。北朝鮮は科学院動物研究所を通じて1960年代から1990年代にかけ、カササギヤマメやタカハヤなど冷水魚400匹余りを数回にかけ天地に人工放流したという。

 水質はまだ「純粋な自然状態」そのままだった。調査結果、放射能、農薬、フェノール類、揮発性有機化合物質のいずれも検出されなかった。朝鮮半島で最も高い所にあり、松花江とアムール川を経て東海(日本海)の最北端まで流れる天地の水の水質状態は、朝鮮半島全体の水質と環境のバロメーターとも言える。たとえ怪獣はいなくても幸いなことだ。

イ・ユジン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:7月10日(日)7時37分

ハンギョレ新聞