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橋本清のズバッと剛速球~真夏の広島市民球場は地獄~

ベースボールキング 7月10日(日)9時0分配信

東京ドームなのに…

 日本の夏のマウンド…。屋外の野球場はたまったもんじゃないほどの暑さ。屋外の試合前練習と言ったら、もう汗だくですよ。試合前に嫌になっちゃうくらい。ナイターでも、照明が当たるから暑いのなんのって。

 その点、僕は現役時代に所属していた巨人の本拠地が、東京ドームだったから良かった。ドームは暑くないんです。クーラーきいてるしね。でも、当時厳しかった堀内恒夫さんが、ナイターの東京ドームの試合前、あえてよみうりランドのジャイアンツ球場でアップをしてこいという指令があったんですよね。涼しい東京ドームで練習するよりも、体を暑さに慣れさせるという意味で、日中炎天下のジャイアンツ球場で練習。僕たちセットアッパーの仕事は、時間でいえば夜8時ころが出番ですから、真夏のジャイアンツ球場で14時頃まで汗をかいて、東京ドームに16時頃入ったりしていました。

 とにかく夏は体調管理の一言。僕は私生活から梅肉と、にんにくを食べるのを心掛けていました。今はエネルギー回復のドリンクとか、水素水とかたくさんあったけど、昔はないですから。日本人には梅干しが一番って感じでした。

広島市民球場の不文律!?

 夏で、今でも思い出すのが広島市民球場。まあ地獄でしたね。今は新しいマツダスタジアムで快適みたいですけど、広島市民球場は、とにかくすごかったです。ブルペンも狭くてとにかく暑い。ベンチ裏のロッカールームも狭くて、全員が中に入れないんですよ。ベテランの方は入れるけど、若手選手とかは、クーラーの効いていないロッカールームの外の通路に座るんです。試合前練習終わったら、その通路の場所の取り合い。その通路が暑いのなんのって。今では、練習が終われば、快適なロッカールームが待っていて、そんなストレスないでしょうけど、広島ではグラウンドにいた方がまし…みたいな。それほど、ロッカーに戻るのが嫌でしたね。巨人の高橋由監督、ベテランの阿部慎之助も体験していると思いますよ。

 夏場になるとメディアが、厳しい夏対策とか、夏をどう乗り越えるかとか、いろいろ騒ぎますけど、あの広島市民球場に勝る暑さはないと思います。ですから、あの暑さを経験している選手は、きっと“現代”の夏は楽勝で乗り切ると思いますよ。

文=橋本清(はしもと・きよし)

BASEBALL KING

最終更新:7月10日(日)9時59分

ベースボールキング

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