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浅い畑でレンコン栽培 金沢の農事組合法人、省力化で大規模生産

北國新聞社 7月10日(日)3時25分配信

 農事組合法人「One(ワン)」(金沢市)は、浅い畑でレンコン栽培を始めた。一般的な石川県内のレンコン畑の半分以下に当たる地中15~20センチでレンコンを育てる。パワーショベルなどの重機が使え、重労働である収穫を省力化できることから、大規模生産や新規就農者の増加も視野に入れて石川県内では珍しい栽培法の確立を目指す。

 今年は試験栽培の年と位置付け、金沢市才田町の3カ所に計0・7ヘクタールの畑を設けた。9月の収穫を目指し、加賀野菜「加賀れんこん」と同じ品種の「支那(しな)白(しろ)花(ばな)」を育てている。

 同法人副代表で栽培責任者の宮野義隆さん(35)によると、県内では地中30~50センチより深いところでレンコンを育て、専用の鍬(くわ)を使った「鍬掘り」、またはホースで水を掛けて泥を落とす「水掘り」で収穫する方法が一般的だ。宮野さんらが造る浅い畑では、フォーク形の収穫用器具を取り付けたパワーショベルが使えるため、収穫時の農家の負担を軽減できる。

 浅い畑で栽培したレンコンは、風の影響で形がいびつになりやすい。宮野さんらは茎を短く育て、加工用としての出荷を探る。

 同法人では、レンコン栽培の省力化と規模の拡大を目指し、新たな栽培法を探ってきた。レンコン生産量が全国2位の徳島県では浅い畑が主流となっていることを知り、徳島県の農家で栽培のこつや収穫方法などを学んだ。今年の収穫量や味を確認し、水田などを転用してレンコン畑を10ヘクタールに拡大する予定だ。

 宮野さんは、浅い畑によるレンコン栽培は、耕作放棄地を転用でき、コメと比べて価格が安定していることなどから、新規就農者も取り組みやすいという。「技術指導にも取り組み、新しい栽培法として定着させ、石川の農業を活気づけたい」と話した。

北國新聞社

最終更新:7月10日(日)3時25分

北國新聞社