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【中国】武漢鋼鉄と宝鋼の再編、来年に持ち越しか

NNA 7月11日(月)8時30分配信

 中国の鉄鋼大手、武漢鋼鉄(集団)(湖北省武漢市)と宝鋼集団(上海市浦東新区)との間で協議されている再編計画の年内実現が難しい情勢となっているようだ。両社は6月下旬に「戦略的再編を検討している」と発表。両社の統合が実現すれば、粗鋼生産量で世界2位の規模となるだけに大きな注目を集めているが、年内に実現する見通しが立ってないという。
 経済観察報が10日伝えた。武漢鋼鉄(集団)の広報担当者は7日、経済観察報に対して、「再編に向けた交渉には不確実性もあり、年内に再編が実現するかどうかははっきりしていない」と説明。このほか、武漢鋼鉄(集団)の関係者は「組織機構、人員配置、幹部の人選など重要な事項がまだ決定していない」と述べた。
 武漢鋼鉄(集団)の上海上場子会社、武漢鋼鉄は2015年12月期本決算で、75億1,500万元(約1,130億円)もの巨額の赤字を計上。15年のA株上場企業中、最大の赤字額となった。宝鋼集団傘下で上海上場の宝山鋼鉄は15年12月期本決算の純利益が10億1,300万元と18年来で最低の水準にとどまった。前期からは82.5%の大幅減となり、両社を取り巻く経営環境は厳しさを増している。
 中央政府による過剰生産能力の削減要求のトーンも次第に厳しいものとなってきており、再編によって、過剰な生産能力を減らすとともに、経営の立て直しを図りたいものとみられる。
 世界鉄鋼協会によると、15年の粗鋼生産量は宝鋼集団が3,493万8,000トン、武漢鋼鉄(集団)が2,577万6,000トンで、合わせて6,071万4,000トンに上る。仮に両社の統合が実現すれば、世界最大手のアルセロール・ミタル(9,713万6,000トン)に次ぐ規模になる。従業員数は武漢鋼鉄(集団)が7万~8万人ほど、宝鋼集団が4万人ほど。

最終更新:7月11日(月)8時30分

NNA