ここから本文です

<参院選沖縄>「新基地に終止符打つ」伊波さん悲願の初当選

沖縄タイムス 7/11(月) 5:03配信

 「辺野古の新基地建設に終止符を打つ」。米軍基地問題を最大の争点に掲げ、10日投開票の参院選沖縄選挙区で初当選を果たした伊波洋一さん(64)は、歓喜に沸く支持者を前に「安倍政権に対する県民の怒りが結果に出た」と毅然(きぜん)と語り、国政での決意を示した。一方、3期目を目指すも健闘及ばなかった島尻安伊子さん(51)は「痛切に、大変に、残念だ」と唇をかみ、深々と頭を下げた。比例代表では、県出身4人のうち、歌手の今井絵理子さん(32)が初当選を決めた。
 6年ぶりに政治の舞台へ返り咲きを決めた伊波さん。那覇市古島の教育福祉会館に集まった大勢の支持者に語ったのは、やはり長年訴え続けてきた基地問題の解決だった。
 「県民の力で勝利を実現した。この思いを胸に、国政の場で沖縄の声をしっかり伝えたい」。早口で淡々とした口ぶりだが、言葉の端々に強い信念がにじむ。
 県議2期、宜野湾市長2期と順調にキャリアを積み重ねた「革新のエース」は、2010年の知事選で初の敗北を味わった。再起を狙った12年の宜野湾市長選でも苦杯をなめた。政治生命を危ぶむ声も出たが、基地問題解決を訴える使命感が消えることはなかった。
 「時間のある今こそ」と全国各地を講演で回り、多いときは月5、6回こなした。長男の俊介さん(28)には「この6年、落ち込むどころか前を向き続けていた」と頼もしく映る。
 家族から見て変わったと感じるのは、生真面目で堅いイメージ。今回の選挙戦は積極的にスキンシップを取る姿があった。「負けたら終わりという覚悟が駆り立てていたのでは」と妻の成子さん(59)。夫婦で離島を含む全県をひたすら駆け抜け「やれることはすべてやった」。
 そして迎えた決戦の日。午後8時の投票終了と同時にテレビなどが相次いで当選確実を報じると、成子さんはハンカチで涙をぬぐい、傍らの洋一さんに「良かったね」と声を掛けた。
 「(6年前の落選時にいた)この場所がトラウマになっていたが、本当にうれしい」と成子さん。一方で洋一さんは「講演も続け、ずっと現場にいたつもり」と早くも安倍政権との対決姿勢に闘志をたぎらせた。
 6年前、父の初めての落選にショックを受け、涙した次男の理史(ただふみ)さん(21)。「お父さんはやっぱりかっこいい」と語り、今度はうれし涙を浮かべた。

最終更新:7/11(月) 5:03

沖縄タイムス