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札幌でも発生します 食中毒シーズンで札幌市保健所パンフ配布

THE PAGE 7/12(火) 14:00配信

 今年の北海道は6月に雪が降るなど天候不順が続いていましたが、7月に入り札幌も夏本番に近づいてきています。気温もどんどん上がっていますが、このタイミングで気を付けたいのが食中毒です。

札幌市の年間食中毒発生数は10件強 実際には何十倍も起きている可能性

 札幌市保健所食の安全推進課によると、札幌市の年間食中毒発生数は10件強。しかしこれは原因が断定されたものの数字ですので、例えば家庭で起きた「食中毒と疑わしい」事例は含まれておらず、この何十倍もの食中毒が発生している可能性があるといいます。

 しかも、最近は年間を通して食中毒が発生しています。夏場は、気温が高くなることで繁殖しやすくなる細菌が原因の食中毒が多いのですが、カンピロバクター(生肉に多い)やノロウィルス(人から人への感染もある)などは気温に関係なく悪さをする菌です。

 そこで同課では、食中毒を防ぐために以下を守るよう喚起しています。
●生食用以外の食肉は食べない
●食肉は十分に加熱する
●生肉を扱った手や調理器具は十分に洗浄・加熱する
●焼き肉の際は、生肉を取る箸と食べる箸を区別する

 特に最後の項目は、バーベキューをする機会が増える夏場に起きやすいパターンですので、注意が必要かと思います。サルモネラやO157など、重症化あるいは最悪の場合命に関わる症状にまでなる強い菌もあるので、自分でできる対策はしておきたいところです。

自然毒による食中毒にも注意 北海道でよく食べられる食材も

 北海道でよく口にする食材で食中毒の危険性が高いのが、きのこ・ギョウジャニンニク・つぶ貝などです。

 きのこは毒性を持つものがありますし、ギョウジャニンニクは毒性のあるスイセンと間違う可能性があり、実際自然毒による食中毒も発生しています。つぶ貝は「唾液腺」(アブラと呼ばれる部分)という毒を含んでいる器官があるので、調理前にしっかり取り除かなければいけません。

 そして注意すべき寄生虫とされているのが、アニサキスです。これは魚の内臓に寄生し徐々に筋肉に移っていくことから、以前に比べて生の魚を食べる機会が増えたことで全国的に食中毒の原因として増加傾向にあります。

 このアニサキス、生きたまま体内に入ってしまうと胃腸を傷つけるので激痛を伴う食中毒となってしまいます。しかし、冷凍・加熱することで死んでしまうので、食中毒にはなりません。また、生の魚を薄く切ることで肉眼でも発見しやすくなり、口中で噛む回数が増えると死ぬ可能性が増え食中毒対策にもなります。

 食中毒対策の基本は、生ものの常温保管を避け冷蔵庫を活用することです。それに加え、上記の項目を実践することで食中毒から自分の身を守ることができます。

 同課が制作した食中毒に関するパンフレットは、保健所のほか区の保健センターで配布中。数に限りがありますので、お早めに手にお取りください。

(ライター・橋場了吾)

最終更新:7/12(火) 15:46

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