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渡辺謙「怒り」李相日監督の“魔力”を語る 広瀬すずの告白には爆笑の渦

映画.com 7月11日(月)14時57分配信

 [映画.com ニュース] 吉田修一氏の問題作を李相日監督のメガホンで映画化した「怒り」の完成報告会見が7月11日、都内のホテルで行われ、李監督、吉田氏とともに、渡辺謙、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛、広瀬すず、宮崎あおい、妻夫木聡、高畑充希ら日本映画界を代表するオールスターキャストが出席した。

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 李監督が吉田氏の著作を映画化するのは、興行収入19億8000万円を記録する大ヒットとなった「悪人」に続き2度目。今作は、「怒」という血文字を残したまま未解決となった殺人事件から生まれた疑念が日本中に広まり、人々の“信じたい”気持ちに歪みを与えていくさまを、行き場のない感情に葛藤する3組の登場人物を、東京・千葉・沖縄を舞台に描く。

 千葉パートで、漁港で働く洋平に息吹を注いだ渡辺は「日本を代表する豪華キャストという作品が、今年はたくさんある。代表するかは別にして、本当に素晴らしい俳優たちが肉弾相打つというか、魂をぶつけあう作品にはなったと思う」と手応えをにじませる。「悪人」では“座長”を務めた妻夫木も、「『悪人』でそうだったように、原作に心を鷲づかみにされた。李監督とご飯を食べた時に優馬役をやりたいと伝えましたが、正式に出演のオファーを頂いた際には、『悪人』の時のような奇跡が生まれるんだなと思った。本編を見終わって、この直感が正しかったと感じている」と同調した。

 原作を読み、沖縄パートの小宮山泉役を熱望した広瀬は、オーディションに参加して勝ち取った。李監督の現場はハードで知られているが、想像以上だったようで「監督がご飯を食べている姿を見て、『監督も人間だ、人間だ』と思うようにしていた」と吐露すると、場内は爆笑の渦。さらに、「リハーサルを繰り返しやったシーンで、分からなくなり過ぎたのですが、監督が来てくれて『監督のバカ野郎! って叫んでいいよ』って言ってくださって、実際に叫んだら『よし!』と思えた。本当にすごい経験をさせてもらいました」と笑顔で振り返った。

 各キャストが李監督について話す内容を聞き入っていた渡辺は、「許されざる者」でもタッグを組んでいるだけに「みんな、李監督のことを素晴らしいとほめていますけど、この人はそうやって帰ってきて、夜中の2時、3時にステーキを食べている人ですからね」と苦笑い。そして、「この人はピンピンしているけど、スタッフはボロボロ。この中でどう生き延びるか、1日1日が戦いというか、耐え忍ぶ感じです。ただ、最終的に悔しいのは(作品が)いいよなあってなっちゃうんですよね」と手腕に全幅の信頼を寄せていることがうかがえた。

 話題の中心に置かれた李監督は、沖縄パートで演出した広瀬と佐久本宝に対して「随分とたたきましたが、たたいても、たたいても、しなやかに立ち上がってくる2人。広瀬さんは太陽みたいだし、宝は沖縄の海みたい」と称えていた。なお、この日は佐久本、ピエール瀧、三浦貴大、原日出子、川村元気プロデューサーも登壇した。「怒り」は、9月17日から全国で公開。

最終更新:7月11日(月)14時57分

映画.com

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。