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「戦争の足音聞こえる」 改憲勢力3分の2

琉球新報 7月11日(月)11時20分配信

 改憲勢力が憲法改正の国会発議に必要な全議席の3分の2を確実にしたことを受け、投票した県民からは「改憲すれば、沖縄は再び戦争に巻き込まれるのではないか」など、不安の声が上がった。尖閣諸島の領有権を主張する中国への対応を考え、改憲に期待する声もあった。

 4人の子どもと、11人の孫がいるという北谷町の山川直助さん(80)は「憲法改正は困る。基地の被害や不平等な日米地位協定で悩まされている沖縄が、さらに戦争の心配に苦しめられる。沖縄の参院選結果を見て、本土の人にはもっと考えてもらいたい」と話した。

 「ほとんどの人は自民党の改憲草案の中身をよく知らないだろう。そんな中で改憲が強行されれば危険だ」と話すのは那覇市の自営業、渡邉宏美さん(38)。「戦争の足音が聞こえてくるようだ。何とかして止める方法はないだろうか」と不安な表情で語った。

 石垣市の不動産業、加那原孝祐さん(55)は「誰も戦争はしたくないが、改憲イコール戦争との指摘は当たらない」と話す。加那さんは尖閣諸島周辺で中国公船による領海侵入などが繰り返される現状などに触れ、「時代や環境は変わっている。今の時代、現状に合わせた憲法にすることが求められている」と憲法改正の議論が進むことを期待した。

 来間祐樹さん(29)=豊見城市、介護職=は「3分の2を取ったら、議論がないまま自動的に物事が決められそうで心配だ。野党としっかり話し合っていくべきだ」と話した。

琉球新報社

最終更新:7月11日(月)11時20分

琉球新報