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アキバの“VR化”が加速中

ITmedia PC USER 7月11日(月)14時59分配信

 先週注目を集めていたのは、HTCのVRギア「HTC Vive」だ。VR用のヘッドマウントディスプレイと両手で握るタイプのコントローラー、ユーザーの動作を追跡するベースステーションをパッケージングしたもので、税込み価格は10万8000円前後。国内向けのオンラインストアでは6月から販売していたが、7月7日に店頭販売が始まり、複数のPCパーツショップに入荷していた。

【VR専門店続々】

 ドスパラ パーツ館は「初日から指名買いが殺到していて、週末を待たずに在庫切れになってしまいそうな勢いです」と話す。GeForce GTX 1080/1070やRadeon RX 480を搭載するVR対応のグラフィックスカードと一緒に購入する流れも出ているそうだ。

 「元々VR目当てで最新GPUを待っていたという方も少なくないですからね。VRと最新のグラフィックスカード、それに見合ったマシンの再構築……と、複合的なブームが来るかもしれません」(同店)。

 その流れはアキバ自作街全体で強く後押ししているようにもみえる。HTC Viveの店頭販売にあわせて、ツクモパソコン本店IIIはVRが体験できる専用コーナー「ツクモVR.」にリニューアルし、ドスパラ秋葉原本店の5階にも同じくVR専門フロア「ドスパラ VRパラダイス」がオープン。ユニットコムのゲーミングPCショップ「LEVEL ∞HUB」などでもデモ機を設置するようになっている。

 あるベテラン店員氏は「複数のPCパーツショップがハコ単位で専門の売り場を作るというのは、3Dプリンタも3Dゲーミングのときでもなかったですから。今回は久方ぶりに街のカラーを変える勢いがあるように思います。VRが自作PCの太い活路になりうる存在なのは間違いないでしょう」と力強く話していた。

●IntelのゲーミングNUC「NUC6i7KYK」が登場! 税込み9万円超えでもヒット!

 ゲーム向きをうたうIntelのNUC「NUC6i7KYK」も話題になっている。Skylake世代の4コアCPU「Core i7-6770HQ」やThunderbolt 3、HDMI 2.0を搭載し、M.2スロットを2基備えるといったハイスペックな仕様で、税込み価格は9万2000円弱だ。ボディーサイズは(幅)211×(奥行き)116×(高さ)28mmと、一般的なNUCとは異なり横に長い作りとなっている。

 超小型ベアボーンとしては高額なモデルとなるが、初回入荷の反響は軒並み好調な様子だ。パソコンSHOPアークは「従来のNUCユーザーが上を目指して買い求めるという動きもあって、予想以上に売れています」という。

 BUY MORE秋葉原本店も「超小型ベアボーンは2万円切りのエントリーモデルの売れ行きが目立つ感じでしたが、久々にハイエンドでガツンと売れてくれるのが出たなという印象です」と喜んでいた。なお、NUC6i7KYKにはACアダプタが同梱するものの、家庭用コンセントとつなげる丸型3極ケーブル(通称ミッキーケーブル)は別途調達する必要がある。そのミッキーケーブルの在庫が心配されるほどの売れ行きとのことだ。

 近いジャンルでは、GIGABYTEからも64bit版Windows 10 Home搭載の超小型PC「BRIX GB-BACE3000-FT」も登場している。2コアのCeleron N3000と2GBのDDR3Lメモリ、32GBのeMMCストレージを積んでおり、税込み価格は3万3000円前後となる。TSUKUMO eX.は「ファンレス仕様なので、2.5インチSSDを足して無音マシンとしていろいろな用途で使えそうです」と話していた。

●GIGABYTEの水冷型GTX 1080やRadeon Pro DUO搭載カードなどが店頭に並ぶ

 ハイエンドグラフィックスカードの新製品は先週も多かった。なかでも目立っていたのは、GIGABYTEのGeForce GTX 1080カード「GV-N1080XTREME W-8GD」だ。12cmファン1基タイプのラジエーターを採用した完成体の水冷タイプで、税込み価格は10万8000円前後となる。ドスパラ パーツ館は「水冷タイプでも空冷の高級タイプと同程度の価格帯。そのうえギガバイトということで、コスパの高さでも注目されています」と評価していた。

 GTX 1070搭載で初回から好調に売れているのは、ASUSTeKの「ROG STRIX GTX1070-O8G-GAMING」だ。税込み価格は7万円強。TSUKUMO eX.は「7月頭に出たGTX 1080搭載のSTRIXも飛ぶように売れましたが、こちらも初回入荷分はすぐになくなるんじゃないかと思います。STRIXを待っている人は確実にいますからね」と話す。

 一方のRadeon陣営も、先週登場したRX 480搭載カードの好調ぶりは継続している様子。某ショップは「初回から潤沢だったこともあって、早めに勢いが落ち着いた感はありますが、それでもこれまでのRadeonとしてはかなり好調です。GTX 1060登場のウサワもそこまで向かい風にはなっていないと思います」と語る。

 

 先々週末にはHBMメモリを搭載したGPU「Fiji」を2基搭載したウルトラハイエンドカード「Radeon Pro DUO」も税込み21万円強で登場しており、Radeonの層も厚くなっている。

●Raspberry Pi 3搭載の電子工作キット「Piper v3」が売り出される

 オリオスペックでヒット候補に挙げられたのは、Piperの電子工作キット「Piper v3」だ。税込み価格は5万4000円弱。

 Piper v3は、Raspberry Pi 3や7インチ液晶、ケースパネルや回線ケーブルなどをパッケージングした電子工作の学習向けキットで、完成すると人気ゲーム「マインクラフト」が遊べるようになる。マインクラフト上で組み立てた回路を再現することも可能だ。必要な工具はドライバーのみで、はんだごては使わない。

 3月にRaspberry Pi 2搭載でほかは同じ仕様の「Piper」を売り出したところ、瞬く間に売り切れとなったそうだ。「その後も再入荷の問い合わせを何度もいただいていて、ようやく仕入れられるとなったときに、Raspberry Piが3にバージョンアップしていたという感じです。価格も据え置きですし、狙い目ですよ」という。なお、学習向けキットという位置付けだが、購入層は趣味で組み立てる中高年が中心とのことだ。

最終更新:7月11日(月)14時59分

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