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外見では分かりにくい病気や障害を抱える人にも援助を 全国各地に広まっている「ヘルプマーク」とは?

ねとらぼ 7月11日(月)19時6分配信

 2012年から東京都が行っている「ヘルプマーク」の取り組みをご存知でしょうか。外見からは分かりにくい病気や障害、不自由さを抱える人が身に付け、周囲から配慮や援助を得られやすくなるよう作成されたものです。

【自治体によって多少デザインや形状が異なることも】

 Twitterでは認知度の向上を訴える投稿がいくつも現れており、繰り返し話題になっています。

 ヘルプマークは赤地に白色の十字、ハートマークを組み合わせたデザインになっており、カバンなどに付けることができます。義足や人工関節の使用者、妊娠初期の人、難病患者などに対し、東京都内の駅などで無料で配布されています。身体機能などの明確な基準はなく、配慮や援助が必要な時が想定されるさまざまな人が利用できるのが特徴です。

 東京都福祉保健局の担当者に話を伺ったところ、ヘルプマークが制作されたのは、都議会などで見た目には分かりにくい障害が注目を集めたことがきっかけだったとのこと。例えば精神障害の場合、普段は健常者と変わらない生活を送っており、外見ではまったく分からないことがあります。また、読み書きができない障害のように、他人に説明しにくい問題を抱えている人も。

 東京都福祉保健局のWebサイトでは着用者に対する援助例として、災害時の支援、駅や商業施設などでの声掛け、電車やバス内で席を譲ることをあげています。しかし、実際には人によって困りごとが異なるため、書類の代筆、筆談での対話など多様な支援が行われているといいます。

 ヘルプマークは2016年度から京都府、福岡県をはじめとした自治体にも導入され、日本各地で使われるようになってきました。都外からの旅行者や通勤者などを通じて、東京都以外でも知られるようになり、広まりを見せているとのこと。

 また、ヘルプマークと同様のデザインを採用したヘルプカードを導入する自治体も現れています。東京都以外に住んでいる方も、目にする機会があるかもしれません。困った素振りをしているヘルプマーク、ヘルプカード所持者を見かけたら「何かお困りですか?」と、声を掛けてみてはいかがでしょうか。

最終更新:7月11日(月)19時6分

ねとらぼ