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【インタビュー】RED PENCIL TEACHERS「バカみたいな歌詞をどれだけ感情的に歌えるかということにもこだわりました」

BARKS 7月11日(月)12時37分配信

2015年10月にリリースした『ATAMAYOKUNAR』でデビューを果たし、ラウド&メロディアスな曲調と笑いを誘う歌詞を融合させた特異な音楽性やメンバーのほぼ全員がプロミュージシャンながら“やりたい放題だから顔出しNG”という異色のスタンスなどが話題を呼んだRED PENCIL TEACHERS。そんな彼らが放つ2ndミニ・アルバム『RPT AFTER ME』はあらゆる要素が深度を増していて、RED PENCIL TEACHERSの魅力を満喫できる一作となっている。ミステリアスな彼らの本質に迫るべく、NAOKI(vo)とTAGIRU(g)、MASAKI(dr)を迎えてインタビューを行った。

■メンバーとすれ違った時に“ハッ”と来るものがあって
■「もしかして『赤ペン先生』やってなかった?」と声をかけた

――BARKSでのインタビューは初めてですので、まずはRED PENCIL TEACHERSを結成した経緯などをお願いします。

NAOKI:うちのメンバーはそれぞれ普段は別のバンドをしているんですけど、『赤ペン先生』みたいな通信講座をやっていた経験がある人間は、なんとなく波長で分かるんですよ。それで、街中の交差点でメンバーとすれ違った時に“ハッ”と来るものがあって、「お前、もしかして『赤ペン先生』やってなかった?」と声をかけたら、やっぱりやっていて。そうやって意気投合したメンバーが集まって、一緒にバンドをやることにしたんです。メンバー全員『赤ペン先生』経験者なので、迷うことなくバンド名はRED PENCIL TEACHERSにしました(笑)。

――運命的なものを感じます(笑)。メンバーが揃った時点で、こういうバンドにしようというコンセプトなどはありましたか?

NAOKI:僕らが『赤ペン先生』で育ったように、人にサクセスストーリーや人生のあれこれを教示できる存在になりたいというのがあって。それが、このバンドの一貫したテーマになっています。

TAGIRU:そう思うようになったのは、『赤ペン先生』の最初に来るマンガがデカかったよね(笑)。

NAOKI&MASAKI:そうそう(笑)。

TAGIRU:『赤ペン先生』の教材を取ってくださいという案内があるんですけど、それにマンガが載っていて。そのマンガはダメダメだったヤツが『赤ペン先生』をやることによって、最終的にモテていくみたいな内容なんですよ(笑)。メンバー間で、あのマンガは憧れるよねという話になって、ああいう物語を表現できるようなバンドを目指そうということになりました(笑)。

――前向きなテーマですね。音楽性は、どういう風に決めたのでしょう?

NAOKI:僕らは、子供の頃にわりとハードな音楽が流行っていた世代なんです。SIAM SHADEとかが人気があって、その後DRAGON ASHとかのミクスチャーが来て…という感じで。時代の流れと共に流行りの音楽は変わったし、僕らもいろいろな音楽から刺激を受けて自分達の音楽を創るようになったんです。でも、激しい音楽は自分達のルーツになっているし、ここに来てラウドな音楽が復権し始めているというのがあって。それで、今の感覚で激しい音楽をやったらどういう物になるんだろうと思って、RED PENCIL TEACHERSで形にしてみることにしました。ただ、誤解してほしくないんですけど、それぞれメインでやっているグループに不満があるわけではなくて。こういうこともやってみたいと思うものを、このバンドでやっているだけです。

TAGIRU:ひらたく言えば、“俺らはラウドなものをやりたいんだよ!”という(笑)。で、僕は自分のグループではボーカルをやっているんですけど、ラウドな音楽をやるなら絶対ギターだなと思って。それで、ギターをやらせてくれと言いました(笑)。

NAOKI:僕もメインというか、デビューしたグループではラップ担当です。このバンドではベースをやりたいと思っていたんですけど、他にベーシストがいたので、仕方なくボーカルになりました。

TAGIRU:ノリとしては中学生ですよね。「えっ、ギターは空いてないの? じゃあ、ドラムやる」みたいな(笑)。

――キッズ魂を活かしたバンドと言えますね(笑)。MASAKIさんも普段のやっているバンドではドラムではないのでしょうか?

MASAKI:いえ、ドラムです。でも、僕が一番初めにプロになったのは鍼灸師だったので。そこからスイッチしてドラムになったという意味では2人と同じです。

NAOKI&TAGIRU:いや、それは同じではない(笑)。

MASAKI:ああ、そうか(笑)。

――RED PENCIL TEACHERSで、いつもとまた違った顔を見ることができるのは、ファンの方達も楽しいと思います。7月13日にリリースされる2ndミニ・アルバム『RPT AFTER ME』は、どういうテーマのもとに作られた作品でしょう?

NAOKI:ヒット商品を生み出した人というのは、次に向かってそれを越えるという作業が必要だと思うんですけど、僕らの場合は前作がヒットしなかったので(笑)。今回はお客さんが求めているところを擦らなくて良いというコンセプトのもとに、どれだけ冒険できるかということに挑戦しました(笑)。

MASAKI:だから、『RPT AFTER ME』は良い意味で、本当に今の自分達がやりたいことを詰め込んだミニ・アルバムです。

――そういう“ワクワク感”が音に出ています。それに、ラウドだったり、ハードだったりしても常にメロディーがキャッチーということも魅力になっています。

NAOKI:そこは武器だと思っていて。若いラウドバンドには負けないぞという気持ちでメロディーを考えています。あとは、前作は耳で聴いている分には超カッコいいけど、歌詞を見ると、こんなにふざけたことを言っているんだ…みたいなことがコンセプトだったんですね。今回は一聴して、ふざけていることが分かるようにしたいというのがあって。だから、前作はサビ・パートも英語の歌詞で埋め尽くして、最後だけ笑わせようみたいな感じだったけど、今回はど頭からやっちゃって良いんじゃないかとか、ナレーションを入れちゃっても良いんじゃないかとか。そういう冒険をしました。

――楽曲のカッコ良さと変わった歌詞のギャップが最高です。語感の良さと、歌詞の意味を両立させているのも秀逸ですし。

NAOKI:ありがとうございます。そこは本当に大事にしていて、最初はでたらめの英語で歌って耳触りの良い響きを探すんですよ。それを元にして言葉をハメていって、歌詞の内容はそれに合わせて考えているんです。

TAGIRU:NAOKIはプロの作家としても活動しているので、その辺りのスキルは本当に高いんですよ。E-girlsさんに楽曲を提供したりしているんです。

MASAKI:プロフェッショナルな能力を、遊びでも駆使するという(笑)。でも、そこが面白いんです。

――全く同感です。ミニ・アルバムに向けて曲を作っていく中で、指針になった曲などはありましたか?

NAOKI:一番最初に作ったのが「SINDBAD」で、あの曲ができたことで見えたというのはありましたね。さっき言ったように、女の子のナレーションを入れるというアイディアを思いついて、それを形にした曲なので。

TAGIRU:アレンジ的にファンキーなところがあったり、凝ったキメがあったりして、すごくカッコいい曲だと思うんですよ。なのに、最後の締めのキメのところにもナレーションが入ってきてブチ壊すという(笑)。そういうことを、やりたかったんです。

MASAKI:僕の中でも「SINDBAD」が出来たことは大きかったですね。1枚目の曲とは違ってファンク・テイストが強くなっていて、僕が元々やりたいことにすごく近かったから。それもあって良い曲だなと思ったし、この曲は叩いていて楽しいです。

NAOKI:一作目を出した直後に「SINDBAD」を作ったことは、本当にターニング・ポイントになりましたね。それまでは、“まぁ楽しくやろうよ”というノリだったのが、あの曲が形になったことで、みんながより真剣にふざけようという気持ちに切り替わったんです。そのほうが絶対的に面白いものになるだろうと。全員が足並みを揃えてそういう気持ちになれたのはデカかったですね。

――「SINDBAD」のアパレル・ショップの店長代理を演じているナレーションはすごく良い味を出しています。

NAOKI:ナレーションをやってくれたのは、元々アパレルの店員さんだった人なんですよ。それで、「うん、こういう嫌な店長いた」とか言っていて。だから、すごくリアリティーがあるんですよね。

TAGIRU:ナレーションも真剣に遊びました。「SINDBAD」以外で印象が強い曲をあげるとしたら、「I am a sissy」かな。僕らのルーツになっている要素を活かした曲だけど、中学、高校の頃に聴いていたものとは違っていて。メロディーや音の面も含めて、ちゃんと今の時代性みたいなものを注入できたんじゃないかなと思う。そういう意味で、すごく気に入っています。

MASAKI:僕の中では1曲目の「Balcony beach」も印象が強いです。アルバムのイントロ・ダクションのインストで、僕が表現できるのは最後のクレッシェンドのところだけなんですけど。いかに、それを落とし込むかというところで、すごくこだわりました。それに、「Balcony beach」から「I am a sissy」の洗練感のある出だしに入っていく流れもすごく気に入っています。

TAGIRU:「I am a sissy」の入り方は良いよね、自分で言うのもナンだけど(笑)。「I am a sissy」は、ちょっとジャスティン・ビーバーとかを感じさせる導入から始まって、そこからメタルコアっぽくなるという構成にしたかったんです。それを上手く形にできたんじゃないかなと思います。

――たしかに。アッパーなミニ・アルバムを、ピアノやストリングスを配したスロー・チューンの「God of romance」で締める辺りも心憎いです。

NAOKI:アルバムの最後は、どうしてもバラードにしたかったんです。僕らはラウドな曲だけではなくて、聴かせられる曲を毎回1曲用意しているんです。だから、「God of romance」は絶対に外せなかった。この曲は、すごく良いメロを、すごく無駄遣いできたなと思っています(笑)。

TAGIRU:しかも壮大だしね(笑)。

NAOKI:そう(笑)。なんならボン・ジョビじゃないかというくらい壮大な曲でふざけられたことに満足しています(笑)。

TAGIRU:それに、RED PENCIL TEACHERSは、バラードが好きなメンバーが揃っているんですよ。ラウドで手数が多いものをバァーッとやっていく中で静かな曲をやると、この歳までミュージシャンをやってきたことが活きてくるというのがあって。「God of romance」も音数が少ない形でもしっかりアレンジしていくことができて、長いことやってきて良かったなと思いました。ギターもリッチー・サンボラ風のギターが弾けて手応えを感じています(笑)。

MASAKI:僕は元々日本のポップスというフィールドで仕事をさせてもらうことが多くて。“せつなロック”と謳ってBPM=118以上はあまり...ないみたいなバンドをやっていたので、「God of romance」みたいな曲はすごく馴染みのある場所なんです。だから、レコーディングの遊びとかも自分のままで出来て、この曲も楽しかったです。

――バンドの懐の深さを活かしているんですね。「God of romance」はせつないラブソングかと思いきや、SNSの勘違いがテーマになっているというのも最高です。

TAGIRU:LINEの自動返信機能に気づいてない人という(笑)。そういう意味では、せつない歌詞ですけどね(笑)。

NAOKI&MASAKI:ハハハ!! たしかに(笑)。

■楽曲として仕上がった時に、カッコいいリフなどが
■どれだけ台無しになるかというのがこのバンドの命

――ツラい残業をテーマにした「Celebrate?」や、ハワイ好きな人を描いた「That is the guts」などの歌詞も注目です。では、続いてプレイに関する話をしましょう。今作のプレイや音作りなどの面で、それぞれこだわったことは?

NAOKI:歌に関しては、前作は僕が好きな某バンドに寄せたかったんです。そのバンドのボーカルのせつない声の掠れ具合とかがすごく良いなと思って。それで、前作はせつない歌い方とかにこだわったけど、今回はいかにリスナーに対して引っ掛けるかというのがあって。もっとラウドにいったり、もっと声をひっくり返したりして、人の耳にザラつきを与えていくような歌ということを意識しました。せつなく歌うパートではエッジを効かせるようにしたりとか。あとは、バカみたいな歌詞を、どれだけ感情的に歌えるかということにもこだわりました。そういうところはわりと狙ったところにいけたかなと思うけど、今回もデス・ヴォイスで苦労しました。

――音を聴いてシャウト担当の人がいるのかと思いました。

NAOKI:いえ、全部一人でやっているんです。

TAGIRU:元々はこのバンドをやるにあたって、NAOKIが自分でデス・ヴォイスをやってみたいと言ったんですよ。でも、それで苦労しているという(笑)。

NAOKI:自分で自分の首を絞めた(笑)。いや、僕らの世代にしてみると、ハードコアとかは結構アンダーグランドなジャンルだったけど、今の若い子の中では当たり前のものになっていますよね。だから、採り入れたいなと思って。僕とTAGIRUは今静岡に拠点を置いた事務所に所属しているんですけど、僕らが普段やっているグループのマネージャーが元々地元で超有名なハードコアバンドのボーカルだったんです。なので、デス・ヴォイスについて、いろいろ教えてもらいました。前作はいかにライブ感を出せるかというのがあって、デス・ヴォイスをシングルで録るようにしたけど、今回はダブルで録ってステレオに振ってみたり、センターに1本残してみたりして、デス・ヴォイスとして一番カッコいいかを検証しながら録っていきました。今回のレコーディングで手応えを感じられたので、デス・ヴォイスは今後もさらに追及していきたいと思っています。

TAGIRU:ギターはダウン・チューニングを使った曲が多いんですけど、今回はデジテックの“Drop”というピッチを下げるエフェクターを使いました。メチャクチャ制度が高いし、音もナチュラルで、すごく良いんですよ。僕はこのバンドをやることになった時に、気合を入れてアンプとかを買っちゃったんです(笑)。メサ/ブギーのマークV。で、ギターはPRS。僕の中では、もう最強の組合せなんですよ(笑)。それに、「God of romance」だけはこだわってギブソンのES-335で録りました。それくらい機材にこだわっていながら、ダウン・チューニングはエフェクターを使うという(笑)。

――でも、納得のいく音がするなら、それで良いと思います。それに、本作は全編に散りばめられたカッコいいギター・リフも聴きどころになっています。

TAGIRU:ありがとうございます。今回の中では「That is the guts」のリフは自分でも特に気に入っているし、「SINDBAD」とかは最初にリフを作ったところから始まったんですよ。僕は曲を作る時に先にイントロを作って、それをNAOKIに投げることが多くて。僕らはSIAM SHADEを聴いて育ってきたので、やっぱりイントロがカッコ良くないとダメだろうというのがあるんです。なので、リフがカッコいいと言ってもらえるのはDAITAさんのお蔭です(笑)。ただ、楽曲として仕上がった時に、そのカッコいいリフがどれだけ台無しになるかというのが、このバンドの命だと分かっているので、そういうところも楽しんでいます(笑)。

MASAKI:ドラムに関しては、僕は元々レイドバックした音楽が好きですし、それを突き詰めたいし、演奏したいんです。なので、最初は自分はこのバンドには馴染まないんじゃないかと思ったりもしたけど、ある程度スタイルを絞り込んでくれるプロジェクトということが良い方向に出て、最近は日に日にやりやすくなってきています。それこそ1枚目の時は、まだそれほどコンセプトが固まっていなかったし、パッと曲が出来て「これを録るよ」という感じだった。要は、ライブをやったことがない状態で、リハだけやって録っていたんです。今回はコンセプトが明確だったし、ライブも経験したので前作よりも見えやすいというのがあって、やりやすかったです。楽器のチョイスも変わったというか、このプロジェクトのために楽器を用意しました。

TAGIRU:高いスネアを買ったんだよね?

MASAKI:そう。しかも、それは浜松で見つけたんです。僕はソナーのセットを使っているんですけど、1枚目の時は小口径のヤツを使ったんです。マイク乗りが良いかなと思って。今回は'80年代のフォニックというキットを使うことにして、あのセットに合うスネアは何かなと考えていて。それで、リハに行くために静岡まで車で行った時に少し時間があったから楽器屋に寄ったら、まさかという感じで'80年代のシグネチュア・シリーズのブラスが置いてあったんです。“マジか?”と思って、2回叩いて、「これ、ください」と言いました(笑)。

――熱中して音楽をやっていると良い楽器と出会うようですね。ドラムに関しては。ラウドな楽曲ながらバチバチした音ではないことも魅力といえます。

NAOKI:そこは、こだわっているところでもあって。ミックスする時に、ある程度キックをコンプで潰すじゃないですか。でも、MASAKIはそこに届かないキックのニュアンスを結構残しているんですよ。だから、ベッタリしたドラムにはならならなくて、人間味が出ている。僕も、そこがすごく良いなと思っています。

――リズムはタイトながら肉感的という絶妙のドラムになっています。

MASAKI:ありがとうございます。さっきも言ったように僕はレイドバックを追及したいと思っているけど、レイドバックは人間味の幅がすごく広いんですよ。RED PENCIL TEACHERSみたいな音楽性だと、これくらいのダイナミクスでも人間味が出るというのが面白いし、人間味を感じてもらえているなら嬉しいです。

――感じました。プレイ面で印象の強い曲なども教えて頂けますか。

MASAKI:客観的に聴いて、普段の自分のイメージから一番離れられたなと思うのが「That is the guts」です。僕は、自分が録った曲を楽しんで聴けるようになるまで、結構時間が掛かるタイプなんですよ。ヘタすると3年くらい掛かったりする。それまではずっとこのニュアンスは違うし、これが世に出ているのは嫌だし…みたいに思っていたりするんです。基本的に自分の音源は聴けないし、ライブも反省材料としてしか聴けない。でも、「That is the guts」はアンサンブルありきのアプローチですごく気持ち良いし、歌詞もふざけていて最高なんですよね。ドラムというものに関わってから、こんなに早く納得できた曲は今までなかったので、すごく印象が強いです。

――『RPT AFTER ME』はRED PENCIL TEACHERSの方向性がより明確になった、注目の一作といえますね。本作を携えた今後の活動が楽しみです。

NAOKI:期待してください。と言いつつ、今年の夏は8月5日に浜松で1本ライブが決まっているだけなんですけど(笑)。

TAGIRU:もっとガンガンいきたいけど、それぞれが本来やっているグループがあって、みんな夏場はそっちで忙しいので。その代わりじゃないけど、8月のライブは気合を入れて臨もうと思っています。

NAOKI:『RPT AFTER ME』は、冒険させてもらえる環境の中で出せた2枚目の作品なので、ライブでも冒険したいと思っています。音源を忠実に再現することよりも、これをいかに面白く伝えてやろうかというアプローチで取り組もうと思っています。

TAGIRU:そうだね。ライブではそれぞれの楽曲で、それぞれの世界観に合った空間を創りたいというのがあって。演奏面を詰めるのは当たり前のことで、初めて見た人もRED PENCIL TEACHERSの世界にクッと入れるように演出とかも含めて考えたいなと思っています。このバンドを始めた時は若い頃の気持ちに戻って、弾くことに一生懸命になっちゃったんですよ。ライブの後にミスったことが、すごく気になったりとか。もちろんそういうことも大事だけど、このバンドが本当に重視すべきなのはそこではない気がして。自分達なりのエンターテイメントということを突き詰めていって、RED PENCIL TEACHERSならではのライブの在り方を確立したいと思っています。

MASAKI:RED PENCIL TEACHERSは楽曲がラウドなので、ライブも熱く“ガァーッ!”といくんだけれども、スタイルとしては笑顔というバンドなんですよ。そこも、すごく面白いなと思って。今後のライブでは、そういうギャップの面白さをさらに追求していくことになると思います。

NAOKI:突き詰めていきたいことは、いろいろありますね。僕らは、今の自分達だからできる音楽をやっているというのがあって。たとえば、若いバンドの子達というのは、若さならではの勢いだったり、その時代のセンスを持っていると思う。でも、プロデューサーやディレクターとの整合性がとれなかったりして、上手くいかないことが多々あって。僕とTAGIRUはヒップホップのフィールドでデビューしていて、MASAKIはエモーショナルなギターロックでデビューしていて、ベースのYUSUKEは外国人と組んだパワフル&ファンキーなバンドでユニバーサルからデビューしているんですよ。なので、全員がディレクションというものに対する柔軟性を持っているというか。ジャケ写とかも含めて、抵抗なくRED PENCIL TEACHERSみたいなことを受け入れられるんです。そのうえで、日本の音楽業界に中指を立てられるだけのエネルギーは持っているつもりでいるので。そこを活かして、日本のミュージック・シーンを引っ掻き回して、ひっくり返せると良いなと思っています。

取材・文●村上孝之

『RPT AFTER ME!!』
2016.7.13発売
FOCD-0029 \1,500+税
1.Balcony beach
2.I am a sissy
 よくいるゴシップが好きな男の歌
3.Celebrate?
 同期が手伝ってくれず、ひとりで残業し、フラれそうな人の歌
4.SINDBAD
 アパレルの店長代理の苦悩の歌
5.That is the guts
 ハワイが好きなんですが、色々ありますという歌
6.God of romance
最近の某公式SNSの仕組みに関する歌
※6曲入り

最終更新:7月11日(月)12時37分

BARKS