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「ミュージシャンズハッカソン」仕掛け人・浅田祐介に聞く、アーティストがハッカソンに参加する意義

SENSORS 7/11(月) 13:30配信

7月16日(土)~17(日)、朝日新聞メディアラボ 渋谷分室にて開催される「MUSICIANS HACKATHON 2016 by Mashup Awards」。アーティストや音楽プロデューサーがチームに加わるというハッカソンだ。当ハッカソンの「キャプテン」を務める浅田祐介氏にお話を伺った。(記事内写真は前回開催時の様子)

参加にあたっての唯一のお願いは“音楽が好き“であること

浅田氏は1995年にアーティストとしてデビュー。サウンドプロデューサーとしては、CHARA、Crystal Kay、CHEMISTRY、キマグレン等の作品を手がけた実績がある。また当ハッカソンには元FIELD OF VIEWボーカル 浅岡雄也氏、MISIAのデビュー作を手がけた島野聡氏など、豪華な顔ぶれが参加する。
浅田氏に、当ハッカソン開催の狙いについて伺った。


浅田:まずは僕自身の危機感ですね。学校で教える機会を頂いて今年で5年目なのですが、十代の音楽を志している子たちに、毎年「今年になってCD何枚買った?」と聞くんです。すると0枚の人が沢山いて、さらにあろうことか「それ知ってます、よく団地に(鳥よけで)吊り下がってます」という人までいるわけです。
これは音楽のコンテンツとしての在り方をちゃんと考えないといけないなと思い、(当ハッカソン主宰メンバーである音楽プロデューサー)山口哲一さんと「音楽の入れものをかっこいいものにしなければいけない。これ知ってる?という話で盛り上がるものをにしなければいけない」と話していて、どうすればいいのかなと考えた時に、まずはIT系の方と一緒にやるのがいいなと思ったんですね。

--錚々たるミュージシャンやプロデューサーの方が、若い参加者の方や、異業種の方と一緒にハッカソンに参加する意義は何でしょうか?

浅田:ミュージシャンって昔はそこそこカッコつけられたというか、一般の方から「おーっ」と思われる立場だった、それが今はある程度音楽が出来るというのは当たり前過ぎて「おーっ」と言わない時代になってきました。ミュージシャンにはプログラマー・エンジニアの人こそが「おーっ」と言われる対象になってきていることを実感してほしいです。「24時間でこんなプログラムをつくれるんだ」という驚きがあるはずです。
ミュージシャンとして出来ることとしては、比較的、ミュージシャンは時間も不規則な人が多いですが、その分飛躍したアイデアを常に頭に浮かべている人が多いことです。エンジニアの方にとってはぶっとんだアイデアがあるかもしれない。それを聞いて「わ!そんなこと思いつくんだ。確かに、それはこうしたら実現できるんじゃないか」という風に思って頂けるんじゃないか、という期待をしています。

--どんな方に参加して頂きたいでしょうか?

浅田:エンジニアや一般リスナー目線で「もっとこんな音楽の聴き方があったら面白いのにな」というアイデアをぜひお借りしたいなと。エンジニアの方のテクニカルな部分はもちろん、音楽好きな方で「楽器は弾けないけどこんなの思いついたんだ」というようなアイデアも持ち寄ってほしいですね。本当にブレストじゃないですけど、ラフなアイデアでもいいので、何かひらめいたという方が気軽に参加してほしいです。例えば筋道と微調整が出来る方でもいいですよね。唯一のお願いごととしては、音楽が好きであることのみです。

--前回開催時に生まれたプロトタイプの中で、その後の開発が進んでいる事例もありますか?

浅田:例えば、優勝したiPhoneをシェイクすることでステージ上のビジョンのアイテムが増える演出ができる「shakin'」は、実際に(浅田氏がプロデュースしているアーティスト)小南千明のライブで使いました。ハッカソンで作ったプロトタイプはもっとラフなものだったのですが、実際のライブで使った時には機能を増やしたり、実際にライブで使ってみて「こういう機能があったら面白いかもね」という話もしました。実際にミュージシャンに使ってもらったり、ライブで実際に運用してみよう、ということは今回もご提案出来ると思います。

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最終更新:7/11(月) 13:30

SENSORS