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<話題>新たなインバウンド消費へ、治療目的での訪日ツアー「医療ツーリズム」に注目

モーニングスター 7月11日(月)9時20分配信

 高度な医療を受けるため海外へ渡航することも多く聞かれる。かつては先進国へ向かうケースが多かったが、現在はコストが低いタイやシンガポールなど東南アジアへ治療目的で向かう人も増えている。日本では難病治療のために米国へ渡るというニュースをまれに耳にするが、その米国では無保険者が多いことから南米へ渡航して治療を受けることも多いという。治療目的に海外渡航する「医療ツーリズム」が注目されている。

 国内では検診を中心に中国などの富裕層をターゲットとした実証実験を行うなど取り組みを開始している。政策投資銀行によれば、国内の医療ツーリズムの市場規模は2020年時点で5500億円(うち純医療は1700億円)にのぼり、経済波及効果は2800億円に達する見通しだ。この調査は2011年のものなので、訪日外国人が月間200万人前後に達するようになった今日ではさらなる上積みも期待される。

 訪日外客数は3月、4月と2カ月連続で200万人超えを達成したが、伸び率は鈍化傾向にある。5月も増加しているがかつてほどの伸びはなく、3カ月ぶりに200万人を割り込んだ。また、「爆買い」が話題となった観光客の購買意欲も落ち着きつつあり、購買単価の下落を背景に全国百貨店売上高はマイナスが続いている。次のインバウンドとして「医療ツーリズム」にも目を向ける時期なのかもしれない。

 関連銘柄は、EAJ <6063> 、シンワアート <2437> 、アライドHD <6835> 、MRT <6034> 、CYBERDYNE <7779> 、シスメックス <6869> 、シップHD <3360> などが挙げられる。これらは経済産業省の支援を受けて外国人向けに日本の医療サービス窓口の役割を担うメディカル・エクセレンス・ジャパン(MEJ)の正会員でもあり、医療ツーリズムの本命銘柄と言える。

 また、HIS <9603> では子会社のハウステンボスにおいて検査や健康に関するアドバイスが受けられる施設を開園。リゾートトラストは医療機関と組んで事業に参入した。

(モーニングスター 7月 8日配信記事)

最終更新:7月11日(月)9時20分

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