ここから本文です

太い眉毛にちょびひげ顔の人気者 美山の名物おじさん「百戸田吾作」

福井新聞ONLINE 7月11日(月)8時34分配信

 太い眉毛にちょびひげ顔、野良着姿でヨッと手を上げて登場すると、パッと場の雰囲気が明るくなる。福井市美山地区の名物おじさん「百戸田吾作(ももとたごさく)」。ステージでどじょうすくいしたり、太鼓を披露したり。さまざまな催しで盛り上げ役を担い続け、40年近くになる。

 演じるのは同市の前田正治さん(64)。25歳のとき、民話「鶴の恩返し」を基にした劇で鶴を助けた農民を演じたのが始まり。27歳のころ、独自に考案した、こっけいなしぐさのお笑い太鼓「田吾作太鼓」で、独特のメークをするようになった。欠かせない野良着は、地元で譲り受けた20着を大事に使っている。

 800年以上前から続く地元の「じじぐれ祭り」をはじめ、市内外の祭りや結婚式などにも顔を出す。求められれば愛知や岐阜、大阪、東京にも足を延ばす。「田吾作」はどこに行っても人気者。記念撮影を求められることも少なくない。オリジナルシールは子どもたちに人気で、既に4万枚以上を配った。

 2007年、がんを患い手術した。88キロあった体重は61キロとなった。トレードマークだった丸く膨らんだおなかは引っ込んだが、動きは軽快さを増している。

 今まで3人の弟子がいたが続かず、「私1代で終わりかも」とこぼす。ただ本人は「みんなの笑う顔、喜んでくれる顔を見ると、楽しくてやめられんざ」。今も「田吾作」は、どこかでみんなを笑顔にしている。

福井新聞社

最終更新:7月11日(月)8時34分

福井新聞ONLINE