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<参院選>現職の自民、民進、公明が議席維持 共産・伊藤氏ら及ばず

埼玉新聞 7月11日(月)0時56分配信

 第24回参院選は10日投開票され、全国でも激戦区の一つとなった埼玉選挙区(改選数3)は、現職が3議席を維持した。自民の関口昌一氏(63)がトップで4選。民進の大野元裕氏(52)が再選を決め、公明の西田実仁氏(53)は、3度目の当選を果たした。共産新人の伊藤岳氏(56)は追い上げたが、及ばなかった。おおさか維新の新人沢田良(36)、日本のこころの新人佐々木知子(47)、諸派新人の小島一郎(45)の3氏は伸び悩んだ。投票率は前回より0・73ポイント増の51・94%だった。

 選挙戦は安倍晋三首相が進める経済政策「アベノミクス」や安全保障関連法の是非など、約3年半の安倍政権への評価が争点となった。

 自民は、競合区ながら公明現職を推薦する選挙協力で与党2議席を狙った。

 自民は前々回2010年から3回連続でトップ議席を獲得。関口氏はアベノミクスの継続を主張し、「経済再生と雇用の創出に全力で取り組む」と訴えてきた。埼玉県内衆院15小選挙区単位の組織や関係支援団体などの幅広い支持を受け、他候補をリードした。

 西田氏は、2期12年の実績を軸に中小企業の賃金アップや首都圏防災機能の強化などを訴えた。党を挙げて組織戦を展開。自民も安倍首相らが応援に入るなど異例の支援を行い、前回13年に続き自公共闘で与党2議席を確保した。

 野党の民進と共産は、埼玉選挙区で共闘はしなかったが、ともに現政権運営を厳しく批判した。

 大野氏は、参院選を「民主主義を取り戻す戦い」と位置付け、安全保障法制の脆弱(ぜいじゃく)さを強調。新党の浸透度が不安視されたが、支持母体の連合埼玉を軸に上田清司知事らの支援を受けるなどし、無党派層にも浸透して得票を伸ばした。

 伊藤氏は「アベノミクスは大失敗」「安保法制は戦争法」などと安倍政権への対決姿勢を鮮明にして戦った。市民団体などと連携して活動。政権に対する批判票の取り込みを狙ったが、18年ぶりの議席獲得はならなかった。

 沢田氏は「憲法改正による教育の無償化」や「国会議員の定数を減らす身を切る改革」を訴え、若さをアピールしたが、全県的な浸透度に欠けた。唯一の女性候補の佐々木氏は「道徳教育の大切さ」や「北朝鮮拉致被害者の早期解決」を主張したが、及ばなかった。小島氏は消費税の減税や国防強化を掲げたが、伸び悩んだ。

最終更新:7月11日(月)5時11分

埼玉新聞