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10代初投票、思い各様 参院選・佐賀県内

佐賀新聞 7月11日(月)13時28分配信

 選挙権年齢が引き下げられ、18、19歳が国政選挙に初めて臨んだ参院選。10日、佐賀県内でも10代が投票所に足を運んだ。「18歳選挙権」が話題になり、有権者としての自覚が芽生えた若者が増えた一方で、政治に対する関心には温度差が残る。責任感、迷い、戸惑い-。さまざまな思いを胸に1票を投じた。

 「社会の一員として認められた気がする」。佐賀市内で投票した高校3年の池ノ内雄将さん(18)は感慨深げに語った。公約を比較し、若者向けの政策を重視する政党を選んだ。ただ、選挙区は知名度頼みになったと反省し、次の選挙では候補者の主張を聞いた上で判断するつもりだ。

 父親と投票所を訪れた高校3年の糸山佳奈さん(18)=小城市=は、担任の「必ず(投票に)行きなさい」との言葉に背中を押された。家族からも選挙権があることを何回も聞かされ、有権者になったことを意識した。政見放送を見ても判断がつかず「ぎりぎりまで誰に投票しようか迷った」。

 家族4人で投票した大学生の鶴田雅優子さん(18)=唐津市=は政党で投票先を選択した。「どこに投票しようか、調べてもよく分からず、自分が政治について全然知らないことに気づいた」と振り返った。

 初めての投票に戸惑う若者もいた。会社員西岡瑛司さん(18)=武雄市=は、選挙区の投票用紙を比例代表の記載台にまで持って行こうとして職員に止められ、「どのタイミングで投票用紙を入れるのか分からなくて」と頭をかいた。

 投票は10代の意識を変えつつある。専門学校に通う女性(18)=神埼市=は「この1票が何かに反映されることはないと思う」としながらも「来て良かった。将来を考えるきっかけになった」と前向きに捉えた。

 今回、多久・小城市両選管は選挙事務に地元高校生を起用した。各投票所に2、3人を配置し、入場券のチェックや投票用紙の交付を任せた。

 小城市の牛津中に配置された牛津高3年の中島実紀さん(17)は「リハーサルのおかげで、スムーズに仕事ができた」とほっとした様子。自身はまだ17歳で「投票したかった」と残念がり、「改憲などの重大な問題に目をそらさずに1票を投じるべき。自分が選んだ候補者が勝てば、1票の価値の重さを知ると思う」。選挙権を得たら、必ず投票に行くと誓った。

最終更新:7月11日(月)13時31分

佐賀新聞