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<参院選>共産・伊藤岳氏、勢い広がるも惜敗 新たな運動には手応え

埼玉新聞 7月11日(月)10時15分配信

 共産新人の伊藤岳氏(56)は落選が決定的になると、厳しい表情で「候補者としての力不足をおわびしたい」と肩を落とした。激戦区と言われた埼玉選挙区で、現職候補らと3議席目を争って横一線の戦いを繰り広げてきただけに、さいたま市浦和区の選挙事務所には重苦しい空気が満ちた。

 国政選挙への挑戦は7度目。共産としても1998年以来18年ぶりの議席獲得を目指したが、結果は実らなかった。「安保法制の廃止」を掲げ、市民団体などと連携し精力的な選挙運動を展開するなど、新しい動きを見せた。公示後は志位和夫委員長が3回県内入りして支持を訴えたほか、終盤には不破哲三前議長も応援に駆け付けた。

 「野党と市民」対「自民・公明」の構図を打ち出し、「改憲反対」「保育園の待機児・特養老人ホームの待機者ゼロ」「増税は富裕層から」「若者への投資」など、母親世代や若者に訴えた。選挙戦の中、「今までにない支持の広がり」と手応えを得ていた荻原初男県委員長も「全力を尽くしたが期待に応えられなかった」と落胆した様子で述べた。

 伊藤氏は「これほどまで市民の皆さんが支えてくれた選挙はなかった。改憲勢力と市民・野党の戦いはこれから」と今後の尽力を誓った。

最終更新:7月11日(月)10時15分

埼玉新聞