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佐賀大小児病棟に“水族館” 七夕の願い、職員かなえる

佐賀新聞 7月11日(月)18時10分配信

 佐賀市の佐賀大学医学部付属病院の小児病棟プレイルームに7、8の両日、“バーチャル水族館”が現れた。七夕の短冊に書かれた願い事を見て職員らが準備し、大回遊水槽やイルカショーがやって来た。入院中の約30人の子どもたちとその家族らがスクリーンに広がる水中を悠々と泳ぐ魚や水の音を堪能し、心を癒した。

 病棟内で行う昨年の七夕イベントで「泳いでいる魚を見たい」と書かれた短冊が掛けられていた。活動を制限されている病棟内の子どもたち。「普段子どもたちがくつろぐ場所で、水槽の中の映像とショーをスクリーンで投影したい」と同学部先端医学研究推進支援センター技術専門職員の立石洋二郎さんが思いつき、院内関係者みんなが賛同した。

大分で撮影映像、音を大画面で

 大分県のマリーンパレス水族館「うみたまご」に協力を依頼したところ、「来て見てもらう発想しかなかった」とアイデアに感銘し快諾。立石さんは水族館に直接出向き、きれいな映像で見てもらおうと4Kカメラで撮影した。

室内は水族館と同じ気温

 プレイルームでは220インチのメインスクリーンで、うみたまご名物「大回遊水槽」で泳ぐ魚たちを、130インチのサブスクリーンでイルカとセイウチのショーを映し出した。室内は水族館と同じ気温に設定し、撮影時に録音してきた水の音を流した。スクリーンを見た“来館者”は巨大なエイに「大きい」と驚き、セイウチのお茶目な演技に「かわいい」と自然に笑みを浮かべていた。

“1年越し”の願い事かなえ

 昨年の七夕から“1年越し”の願い事をかなえ、「スタッフ全員の思いが結実した。普段見せない笑顔を見てホッとした」と立石さん。「元気になって、今度は実際に見に行ってほしい」と願った。

最終更新:7月12日(火)9時58分

佐賀新聞