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【高校野球】神奈川を代表する3人の好投手 藤平、北村、高田の春の投球を振り返る

Full-Count 7/11(月) 22:21配信

プロ投手を輩出し続ける神奈川の高校球界、今年最大の注目は横浜高の藤平

 神奈川県の高校球界では、例年、プロ注目投手が出てくる。2013年は桐光学園の松井裕樹(現楽天)、2014年はプロ入りしなかったが東海大相模の佐藤雄偉知。そして、2015年は東海大相模の小笠原慎之介(現中日)、吉田凌(現オリックス)、横浜創学館の望月惇志(現阪神)がプロ入りした。今年もドラフト候補として取り上げられる投手は多い。そんな好投手たちの春を振り返りたい。

 まず、春から最も注目を浴びていたのが藤平尚真(横浜)だった。最速152キロと高校生右腕トップレベルのスピードを誇る藤平は、その能力を遺憾なく発揮。まず初戦の霧が丘戦で、直球のみで3者連続三振。さらに3回戦の相洋線では全く相手を寄せ付けず、5回1安打投球。4回戦の弥栄戦ではリリーフとして1回無失点と、計7回無失点に抑えた。

 そして迎えた準々決勝・東海大相模戦。藤平は常時140キロ台の速球を披露したが、この試合、それ以上に光ったのはスライダーだった。打者の手元で鋭く曲がる決め球を武器に東海大相模打線から三振を量産。7回1/3を投げて9奪三振で、そのうち8奪三振はスライダーだった。

 昨秋、藤平はスライダーを磨いていると語っていたが、その取り組みが奏功した形となった。しかし8回、同点2ランを浴びて4失点で降板。昨年の関東大会もそうだったが、何かと課題を残す選手でもある。

 もっとも、この4失点も今後への糧となるだろう。決勝の日大高戦では140キロ前半のストレートにフォークを織り交ぜ、新たな一面を見せながら、終盤に制球を乱すことが課題になった。力が拮抗したチーム同士の対戦でも、終盤までペースの乱れない投球をできるか。1つずつ課題を潰し、夏では攻略困難な剛腕へ成長を遂げることに期待したい。

秋の敗戦から変化球の精度を上げた北村

 そして、藤平とともに注目されたのは北村朋也(東海大相模)。昨秋から常時140キロ中盤をたたき出すポテンシャルの高さが光っていたが、頼りになるボールはストレートしかなかった。その直球を狙われ、秋は横浜にコールド負け。だが、この屈辱的な経験が北村を変えた。

 スライダーの精度が格段に増し、カーブのレベルも上がったことで、ピッチングの幅が広がった。春の準々決勝・横浜戦で6回途中からリリーフで登板した北村は、5回1/3を投げて被安打8、奪三振7、失点3。昨秋よりも間違いなく改善された内容だった。

 最後はエース藤平に決勝打を打たれ、涙を流したが、この悔しさが北村を大きくさせてくれるに違いない。夏までぜひ追いかけていきたい投手だ。

 最後に紹介するのは高田孝一(平塚学園)。1年夏から公式戦登板している選手だ。球速表示以上のスピードを感じさせる140キロ前半のストレート、キレのある変化球、高い制球力、打者の弱点を突く投球術。マックスのスピードは藤平、北村に劣るとはいえ、投手としての能力は負けていない。

 何より気迫がこもった投球は、ナインだけではなく、見ているものの気持ちも乗せてしまうような投手だ。不調だと言われていたが、桐蔭学園戦のピッチングは素晴らしいものだった。

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最終更新:7/11(月) 22:21

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