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「思いの全て出し切る」 高校野球神奈川大会が開幕

カナロコ by 神奈川新聞 7月11日(月)7時0分配信

 第98回全国高校野球選手権神奈川大会は10日、横浜スタジアムで全国で2番目に多い188校が参加した開会式の後、開幕試合の川崎商-中央農が行われ、川崎商が9-5で逆転勝ちした。

 川崎商は1点を追う七回、川端大河(1年)、阿部海斗(3年)の連続適時打など5安打を集めて5点を奪い、再逆転に成功。大野佑輔(同)は12安打を浴びながらも粘り強く完投した。

 開会式では横浜立野の小原哲也主将(同)が「思いの全てを出し切り、責任とこだわりを持ってプレーします」と選手宣誓。開幕試合の始球式は、1966年夏の第48回大会で横浜一商(現横浜商大高)のエースとして活躍、初優勝して甲子園に出場した佐々木正雄さん(67)=現横浜商大野球部監督=が務めた。

 また84年夏に監督として綾瀬をベスト4に導くなど指導に尽力してきた県相模原野球部顧問の金子茂美さん(61)に日本高野連から育成功労賞が贈られた。

 11日は試合がなく、第2日は12日、サーティーフォー保土ケ谷球場など10球場で1回戦20試合が行われる。
 
◆横浜立野・小原主将、力強く選手宣誓
 「人が多くて緊張したけど、悪くはない舞台だった」。188校の代表として力強く宣誓したのは横浜立野の小原主将。体育館裏で一人特訓し、1週間前からは仲間の前で声がかれるまで練習した成果を発揮し、ほっとしたような笑みをこぼした。

 「人前は本当に苦手。宣誓だけは引きたくなかった」。6月の組み合わせ抽選会で大役を引き当てた際には苦笑いを浮かべていたキャプテン。だが、昨夏の全国選手権大会を制した東海大相模などの強豪が集う最激戦区の神奈川だけに、「注目が集まる重要な大会。強い気持ちで務めたい」と腹をくくった。

 宣誓文にしたためたのは3週間前。「一つ一つのプレーに責任とこだわりを持つこと」といった言葉に、「日ごろの練習で思っていることを素直に」表したという。

 部員26人は2010年以来となる夏の1勝を目指す。エースの重責も担う17歳は「自分が投げて勝つこと。しっかり気を引き締めてやりたい」とすっかり臨戦態勢だった。

◆東海大相模、深紅の優勝旗披露
 昨夏の甲子園を制した東海大相模の戸崎主将が開会式の冒頭で、17年ぶりに神奈川に持ち帰ってきた深紅の優勝旗を披露。第2シードとして臨む夏に向けて「この優勝旗をチーム全員で甲子園に返しに行く。決勝の相手は横浜しかないと思うので、そこまで一戦必勝でぶつかっていく」と力強く語った。

 史上3度目の大会3連覇が懸かる。注目右腕の北村を押しのけてエースナンバーを背負う左腕山田啓は「背番号はどうでもいい。自分たちだけが3連覇に挑戦できるので、全員の力で決勝に進んで横浜に勝ちたい」と気合を込めた。

◆優勝候補の横浜、「気を抜かず戦う」
 優勝候補筆頭に挙げられている横浜の主将公家は、開会式前から各校の選手たちに記念撮影を求められ、笑顔で応じながらも「この1年間は充実してあっという間だった。初戦から気を抜かずに戦いたい」と気を引き締めた。左のエース石川は「(決勝で東海大相模に敗れた)去年の悔しさを晴らしたい。勝てる投球をして、甲子園に行く」と自信にあふれていた。

◆厚木のマネジャー、明るく元気に進行
 厚木の工藤絹香マネジャーが明るく元気な声で開会式の司会進行役を務め上げ、「一生ものの思い出です」と満面に笑みを浮かべた。

 5月に担当することが決まってから、ずっと楽しみにしていたという工藤マネジャー。「練習するたびに原稿の内容がすらすらと頭に入ってきた」と当日はほとんど原稿を見ることなくこなした。

 チームは2014年の夏の大会で16強に進出。「目標のベスト8に向けて、自分たちの野球をやりきってほしい」と選手たちの活躍を願っていた。

◆「闘志あるプレー期待」
 県高野連・濱谷海八会長(藤嶺藤沢校長)の話 神奈川の頂点を目指した熱い戦いがついに始まる。期間中の全ての試合で、仲間と一体となった闘志あふれるプレーが見られることを期待したい。

最終更新:7月11日(月)7時0分

カナロコ by 神奈川新聞