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石川に感謝、初の五輪 ウエイトリフティング・スリランカ代表のピーリスさん

北國新聞社 7月11日(月)5時3分配信

 ウエイトリフティングの選手で金沢市在住8年目になるスデッシュ・ピーリスさん(31)が母国スリランカの代表として、リオデジャネイロ五輪の男子62キロ級に出場する。「金沢は妻と出会った場所。石川県で支えてくれる人々が自分を強く育ててくれた」。石川への感謝の気持ちを胸に刻んで、初の大舞台に立つ。

 ピーリスさんは2008年、アジア選手権出場のため金沢を訪れた。当時ボランティアで通訳を担当したのが、後に妻となる久保摩理子さん=金沢市出身=だった。

 大会後は国際電話で愛を育み、翌年に結婚。金沢に移住し、金沢学院大やいしかわ総合スポーツセンターを拠点に練習を続け、着実に力を伸ばしてきた。

 県協会に所属し、09年から国体に出場、2年前の長崎国体では2位に入った。イギリス連邦に属する国や地域が参加して4年ごとに開催される総合競技大会「コモンウェルス・ゲームズ」の14年大会では、62キロ級で銀メダルを獲得。スリランカ勢では唯一のメダリストとなり、国を代表するアスリートに成長した。

 それでも世界との差は大きく、リオ五輪は夢と諦めていた。ところが、過去の国際大会で20人超のドーピング違反が発覚したことから、スリランカに出場枠1が振り分けられ、実績をもとに代表権を手にした。スリランカは全競技で9人を五輪に送り出す。

 10日、サンアリーナ川北で行われた県体の競技に先立ち壮行会が開かれ、県協会の泉谷満寿裕会長から激励金が贈られた。

 62キロ級での自己ベストはスナッチが123キロ、ジャークが154キロで、いずれもスリランカ記録となっている。ピーリスさんは「まさか五輪に出場できるとは思わなかった。楽しんで頑張りたい」と語り、自己新記録を目標に掲げた。

北國新聞社

最終更新:7月11日(月)5時3分

北國新聞社