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元ブンデス指揮官の評価は的外れ? イタリア代表は「4人で守れないから5バック」

SOCCER KING 7月11日(月)15時55分配信

 元ボルシアMGの指揮官で現在はニースを率いるリュシアン・ファーヴル監督が、ユーロ2016に出場したイタリア代表やスペイン代表を痛烈に批判した。ドイツメディア『Sport1』がコメントを伝えた。

 スイス出身のファーヴル監督はドイツ誌『シュピーゲル』のインタビューに応え、ユーロ2016についてコメント。大会全体についてはドイツ代表、フランス代表、スイス代表の試合のみが90分間の“フルマッチ”を見るのに値し、その他の試合については「大半の試合は前半を見て(テレビを)消してしまった。でもそれで十分だ。とてもクオリティーが低かった。特にグループステージは信じられないくらい退屈で、ホラーだったね」と酷評。出場国が16から24枠に拡大され、大会のレベルが低下したことを指摘した。

 また、準々決勝でドイツに敗れたものの、組織的な守備で大会を盛り上げたイタリアについても言及。「なぜイタリアが3バック(と左右2枚のウイングバックを合わせた5人のDF)で戦っているかわかるかい? それは4人で守る能力がないからだよ。ジョルジョ・キエッリーニとアンドレア・バルザーリは十分じゃない。とても遅いし、ポジショニングが酷い」とイタリアの守備を支えるベテラン2名に苦言を呈した。

 両選手が所属するユヴェントスは3バックと4バックを併用し、14-15シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)では4バック中心のシステムで決勝まで進出するなど“堅守”としての実績は十分。しかし、ファーヴル監督は「ユヴェントスは昨シーズンの最初に4バックを試したけど崩壊してしまっただろ。だから一人ひとりの守備範囲が少ない5バックを採用しているんだ。そしてそれを代表にも持ち込んだ」と辛辣なコメントを残した。

 その後も同監督の“イタリア批判”は止まらず、「イタリアはクオリティーが低い。なぜならいい選手がいないからだ。クリエイティブな若い選手が存在しない。マルコ・ヴェラッティ(パリ・サンジェルマン)を除いてね。他の選手は平均以下だ」と続けている。

 さらに批判の矛先はスペインにも向き、「スペインはもはや“昔のスペイン”ではない。セルヒオ・ラモスは信じられないくらい最悪だった。レアル・マドリードでCLを制することだけに集中し、燃え尽きてしまっていたようだね。だからユーロでパフォーマンスを維持できていなかった。(チームも)シャビの穴を埋めることができていない」とCL優勝を果たしたレアル・マドリードのDFセルヒオ・ラモスが、十分な精神状態で大会に臨んでいなかったと分析した。

 ファーヴル監督は2011年2月から2015-16シーズン途中までボルシアMGを率いていたが、チームはブンデスリーガ開幕から5連敗。クラブから慰留されたものの一方的に辞任し、2016年5月からニースの指揮官に就任していた。

 連覇を狙ったスペインはベスト16で敗退と失意に終わったが、低い下馬評を覆して躍進したイタリアには称賛の声も多く上がっていた。それだけにイタリアは思わぬところから批判を浴びてしまったようだ。

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最終更新:7月11日(月)15時55分

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