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涙の交代から最後はうれし泣き…C・ロナウドが代表で悲願のタイトル獲得

ゲキサカ 7月11日(月)6時53分配信

[7.10 EURO決勝 ポルトガル1-0(延長)フランス サンドニ]

 EURO2016は10日、フランス・パリ郊外のサンドニで決勝を行い、ポルトガル代表が延長戦の末、ホスト国のフランス代表を1-0で下し、初優勝を飾った。ポルトガルはFWクリスティアーノ・ロナウドが前半25分に負傷交代するアクシデント。それでも90分間を0-0で耐え抜くと、延長後半4分に途中出場のFWエデルが決勝点を決めた。

 まるで監督のようだった。延長後半4分にリードを奪うと、左膝にテーピングを巻いたC・ロナウドがテクニカルエリアにまで出て、ピッチ上の選手にゲキを飛ばした。タッチラインぎりぎりでフェルナンド・サントス監督の横に並び、タイムアップを迎えると、目に涙を浮かべ、スタッフと歓喜の抱擁をかわした。

 まさかの負傷交代だった。前半8分、ボールをキープしていたC・ロナウドに対し、MFディミトリ・パイェが激しくチャージ。パイェの右膝がC・ロナウドの左膝に入った。膝をおさえて倒れ込んだC・ロナウドはいったんピッチの外へ。治療を受けてすぐにプレーに戻ったが、前半17分、再びピッチに倒れ込んだ。

 その目にはうっすらと涙も浮かんだ。左膝にテーピングを巻き、前半20分にピッチに戻ったが、まともに走ることもできず、ベンチに向かって自ら交代を要求した。前半24分、キャプテンマークを叩きつけるようにしてピッチに座り込んだC・ロナウド。目頭をおさえ、FWナニの腕に自らキャプテンマークを巻くと、そのまま担架で運び出され、FWリカルド・クアレスマとの交代を余儀なくされた。

 自国開催の04年大会以来、3大会ぶり2度目の決勝進出を果たしたポルトガル。12年前はギリシャに敗れて準優勝に終わり、当時19歳だったC・ロナウドは人目をはばからず号泣した。今度は「笑顔で喜びの涙を流していることを願うよ」と臨んだファイナル。初優勝の夢はチームメイトに託された。

 0-0のまま延長戦に突入すると、ピッチ上で回復を図るポルトガルの選手たちのもとにC・ロナウドが歩み寄り、一人ひとりに言葉をかけて回った。チームメイトを信じ、祈るようにピッチを見守り、そして迎えた歓喜の瞬間。試合終了後、ナニはキャプテンマークをC・ロナウドに返し、背番号7が再びその左腕に巻いて表彰式に臨んだ。

 壇上で高々とトロフィーを掲げたC・ロナウド。EURO初優勝。3位が最高のW杯を含め、ポルトガルにとって悲願のビッグタイトル獲得となった。涙の負傷交代から最後はうれし泣き。ポルトガルが世界に誇る背番号7が、ついに代表でタイトルを勝ち取った。

最終更新:7月11日(月)11時51分

ゲキサカ

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