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東京V井林「今日は俺が決めなきゃいけない」、決意の主将が決勝ヘッド!

ゲキサカ 7月11日(月)7時15分配信

[7.10 J2第22節 東京V2-1岡山 味スタ]

 試合前から予感があった。東京ヴェルディのキャプテンを務めるDF井林章は2連敗で迎えたホーム・岡山戦で「今日は俺が決めなきゃいけない日だな」と決意していたという。

 そんな思いは実を結ぶ。先制するも追いつかれて迎えた後半38分、MF二川孝広が絶妙な左クロスを入れる。ニアサイドではFW高木大輔とDF澤口雅彦が競り合い、正面ではDFウェズレイとDF岩政大樹が競り合った。その奥に飛び込んできたのは井林。DF竹田忠嗣を背負いながらも、前へ出ると勢いそのままヘディングシュートを決めた。

 井林は「前に岩政選手がいたので、触ってくれるんじゃないかという迷いが自分をマークしていた竹田選手にはあったと思う。“被るかもしれない”という迷いによる一瞬の差で、自分が前に出ることができたかな」と得点シーンを冷静に分析する。

 殊勲のDFは「(クロスが)やさしかったですね」とアシストの二川に感謝し、「本当に合わせるだけで、当てるだけで良かったです」と謙遜。それでも敵将の長澤徹監督に「決勝点の場面もフェイントをかけてきて、相手に上回られた。ヴェルディさんの執念に押された試合でした」と言わしめる一撃だった。

 昨季のリーグ戦では自身最多の2得点を挙げたが、これで今季は3点目。22試合を終えた時点で、リーグ自己最多得点を更新した。3節前の京都戦でもFKからヘディングシュートで決勝点を叩き込んでおり、この日は3戦ぶりのゴール。上がり調子に思われるが、井林はあくまで“外的要因”が自身の得点増加の理由だと淡々と語る。

「昨季は相手チームの一番強い選手が自分についていたので、そう簡単に競り合いで勝たせてくれなかったんです。でも今はウェズ(レイ)とドウグラスがいるので、一番強い選手はそっちをマークして、自分には2番手、3番手、ひどい時には4番手の選手がつく。そういう時に自分は楽にそいつらに勝てればと。それが結果につながっているんだと思います」

 3番手や4番手などの選手がマークに来ることに、悔しさがあるのかと思いきや「単純に嬉しいですね。今日もこれで俺のところに(ボールが)来るんじゃないかと思ったので」と笑って明かした井林。この日も相手の守備の砦である岩政がドウグラスがウェズレイをマークすると踏んでいたため、自分のところにボールが来るという予感があったという。だからこそ、試合前から「今日は俺が決めなきゃいけない日だな」と誓っていたのだ。そんな思いは実った。

 攻撃でも仕事を果たしたDFリーダーは「自分のストロングポイントは出していかないといけないので。仕事ができて良かったです」と微笑む。大学時代は派手にスポットライトを浴びることはなかったが、淡々と自分の仕事をこなし、Jの舞台までたどり着いた。そして今では東京Vで主将を務めるまでに成長している。

「自分は周りを引っ張るタイプではないですし、周りに影響を及ばせるタイプではないので。言葉はあれですけど淡々と、ただ普通に、真面目にやるだけ」。平然とした顔で言ってのけるが、淡々と真面目に取り組む姿勢をひたすらに貫けば、それは大きな武器となり、個性となる。井林は当たり前のことを当たり前にやるという簡単なようで難しいことを、ピッチで常に体現している。その背中は試合を追うごとに頼もしさを増していく。

 昨夏の東京Vは夏場の連戦で5連勝を飾り、一気にJ1昇格プレーオフ圏内まで駆け上がった。現在は19位に沈むものの、この勝利をきっかけに昨夏の再現といきたいところ。頼れる主将は「ここから連戦が続くので、そこでタフな試合をものにすることが去年のようないいシーズンに持っていくきっかけになる。絶対に疲れとかを言い訳にせず、タフなサッカーをしっかりできれば」と強く誓った。

最終更新:7月11日(月)7時15分

ゲキサカ

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。