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クチコミは広告を超えられるのか!? ――テレビCMを打たないビールブランド「グランドキリン」の挑戦

Web担当者Forum 7月12日(火)7時6分配信

ビアガーデン、キャンプ、バーベキュー……、夏といえば、やっぱりビール! 夏は飲料会社にとって、もっとも売上が見込める季節です。この時期になると、国内ビール会社の代表的なビールブランドでは、ここぞとばかりにテレビでCMを多く流し始めます。

しかし、私が現在担当している「グランドキリン」では、テレビCMを使わずに、ファンとブランドが、直接つながれる関係によって、ブランドの価値を伝えていく試みにチャレンジしています。なぜ、そのような取り組みを行っているのか? 今回は、「グランドキリン」におけるファンとの関係づくりについて紹介いたします。

「グランドキリン」とはどんなビールなのか?

は、ビールのある時間を楽しくする、キリンのクラフトマンシップが詰まったクラフトビールです。2012年6月にセブン-イレブン限定で発売され、いまでは全国のコンビニエンスストアに並んでいます(スーパー、酒販店、量販店では売っていません)。2016年3月に、ラベルと中味をフルリニューアルして、以前の黒を基調としたラベルから、新しいパッケージになりました。

また、「グランドキリン」ブランドでは、春には「うららかをる」、梅雨の時期には「雨のち太陽のセゾンビール」、7/19には「ギャラクシーホップ」と季節限定品も発売しています。

リニューアルを皮切りに、次々と新たな商品を投入している「グランドキリン」ではありますが、ビール市場全体は決して好調なわけではありません。

縮小している日本のビール市場への取り組み

日本の大手ビール5社が発表しているビール類の市場は、1994年をピークに減少に転じ、2005年以降は、11年連続で減少しつづけています。

この要因としては、嗜好の多様化により、ビール類以外のさまざまな酒類の需要が伸びたこと、若い人が以前に比べてお酒を飲まなくなったということ、等が言われています。また、

・お客様ひとりひとりが
・自分の好きなお酒をこだわりをもって選択し
・じっくり味わい、食事と一緒に楽しむという飲酒スタイルが増えている

という、生活価値観の変化についていけてないことも、要因のひとつではないかと考えました。

そこで、キリンビールでは、この価値観の変化に応えるべく、従来のビールブランドに加えて、「クラフトビール」にも注力していこうとしています。

クラフトビールの明確な定義はありませんが、作り手の顔が見えて、そのこだわりを感じられ、味の違いや個性が楽しめるタイプのビールを、キリンビールではクラフトビールと考えています。「グランドキリン」も、こだわりを持つ、個性が楽しめる、キリンビールのクラフトビールブランドの1つです(他にも、というブランドがあります)。

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最終更新:7月13日(水)10時6分

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