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【欧州選手権】ポルトガル初V! 涙のC・ロナウドに新たな勲章

東スポWeb 7月12日(火)6時0分配信

【フランス・サンドニ10日(日本時間11日)発】サッカーの欧州選手権決勝が行われ、ポルトガルが延長戦の末、開催国フランスを1―0で下し、悲願の初優勝を飾った。前半早々にエースFWクリスチアーノ・ロナウド(31=レアル・マドリード)が負傷退場するアクシデントに見舞われたが、チーム一丸となってフランスの決定機を阻止。延長後半にFWエデル(28=リール)のミドル弾が決まり、C・ロナウドは歓喜の涙を流した。

 サッカーの神様は劇的な結末を用意していた。ベンチからピッチの仲間にゲキを飛ばし続けたC・ロナウドは試合終了の笛が鳴った瞬間、人目もはばからずに泣いた。優勝の喜びとピッチにいない悔しさ。そんな複雑な感情は、止まらない涙とともにあふれ出た。

 逆風の中での決勝戦だった。フランスには1975年の勝利を最後に10連敗中。主要国際大会で1次リーグ3位突破で決勝に進出したチームは過去3チーム(1990年W杯アルゼンチン、94年W杯イタリア、2009年欧州女子選手権イングランド)あったが、いずれも準優勝に終わっていた。そんなジンクスをはね返そうと臨んだファイナルの舞台は、エースにとって試練の場となった。

 前半8分にMFパイエのチャージを受けて左ヒザを負傷。同17分に再び接触プレーで倒れた。患部にテーピングをして一度はピッチに戻ったが、まともに走ることができずに同25分、涙を見せながら座り込んだ。全てを悟ったエースはキャプテンマークをFWナニ(29=バレンシア)に託し、担架でピッチを離れた。

 大黒柱を欠いたチームはフランスの猛攻を受けた。それでもGKルイパトリシオ(28=スポルティング)を中心に懸命の守備でゴールを割らせない。後半も何度もピンチを招いたが、39分のMFシソコのシュートはルイパトリシオがはじき出し、アディショナルタイムのFWジニャクのシュートは左ポストに救われた。

 延長に入る際、C・ロナウドは仲間に水を配り、一人ひとりに声をかけるなど裏方としてチームを支えた。そこからは居ても立ってもいられず、ベンチの最前線まで飛び出して味方を鼓舞し続けた。延長前半終了間際、DFラファエル・ゲレイロ(22=ロリアン)の直接FKがクロスバーを直撃。得点のムードが漂い始めると、同後半4分に途中出場のエデルのミドルシュートでついに均衡を破った。C・ロナウドの悔しさは最後の最後に報われた。

 12年前、19歳で臨んだ大会で準優勝に終わり「クライベイビー」と呼ばれた男は、ついに代表でのビッグタイトルを手にした。レアル・マドリードで数々のタイトルを手にし、個人でもバロンドール(FIFA年間最優秀選手賞)3回受賞。C・ロナウドに加わった新たな勲章は最高の輝きを放った。

最終更新:7月12日(火)6時0分

東スポWeb