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海外の北朝鮮レストラン 春以降に約30店廃業

聯合ニュース 7月12日(火)9時18分配信

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮に対する国際社会の制裁の影響で、北朝鮮が外貨稼ぎのため海外で運営するレストランが30か所以上廃業したもようだ。運営中のレストランも客足が遠のき深刻な経営難に直面している。廃業はさらに増える見通しだ。

 韓国政府筋は12日、3月初めに国連による北朝鮮制裁が始まるまで中国や東南アジアで100か所程度あると推定されていた北朝鮮レストランのうち約30か所が、制裁開始後に休業または廃業したと把握されていると伝えた。

 中国の上海にある「金剛山雪景」というレストランは先月廃業した。4月に浙江省・寧波のレストランから集団で逃れた北朝鮮従業員13人が以前働いていたとされる延辺朝鮮族自治州・延吉の「千年白雪会館」も、9月には店舗の賃貸契約が終了し閉店予定だという。

 北朝鮮レストランは経営難を打開しようと、以前には見られなかった行動に出ている。中国内の消息筋は「上海のあるレストランでは5月から女性従業員が店の外に出て名刺を配る呼び込みをしている。北京のレストランでは個室で女性従業員がお得意様にお酌し、ハグをするなどのスキンシップまでしている」と話す。

 また、北朝鮮事情に詳しい別の消息筋は「中国の就労ビザ発給要件が厳しく、大規模な人員を送り出すのが難しくなると、北の当局は相対的に発給要件が簡素な興行ビザの発給を受け中国に多くの人員を入国させた」とした。歌や舞踊、楽器演奏などのためではなく、中国内の北朝鮮レストランの人員補充が目的とされることもあり、これは違法行為にあたるという。興行ビザで中国に行き、北朝鮮レストランや中国人が所有するレストランで働く人は350~400人に上り、このうち未成年者も50人程度含まれているとの見方を示した。

 中国の北朝鮮レストランを訪れる韓国人客が急減すると、レストラン側は中国人客を呼び込むために北朝鮮従業員に中国語の習得を強いるようになった。夜10~11時まで働いた後、夜中を過ぎても中国語の勉強をさせられ、3~4時間しか睡眠を取れず疲労を訴えている人もいるという。

 一方、4月の集団脱北後、レストランの支配人と従業員に対する北朝鮮当局の監視は一層強化された。ロシアにある北朝鮮レストランの支配人は定期的に在ロ北朝鮮大使館を訪れ、従業員と来客の動向を報告している。在モンゴル大使館はモンゴル内の北朝鮮レストランの従業員を集め、集団脱北を「南朝鮮(韓国)が国会議員選挙に利用するためでっち上げた」とする思想教育を施したとされる。

最終更新:7月12日(火)9時28分

聯合ニュース