ここから本文です

相撲報道63年 元NHKアナ杉山邦博さん初任地名古屋で集大成の著書出版

THE PAGE 7/13(水) 10:12配信

 日本を代表する相撲ジャーナリストで元NHKアナウンサー杉山邦博さんは、今から63年前、初任地名古屋でそのキャリアをスタートさせた。6月末には、過去に新聞に連載した相撲コラムをまとめた杉山さんの集大成といえる新刊を出版し、相撲報道の第一人者として現役で活躍している。
 その杉山さんに相撲ジャーナリストとしての信条と、10日から愛知県体育館(名古屋市中区)で連日熱戦を繰り広げている大相撲名古屋場所の展望を聞いた。

後世に伝えたい 杉山さんの集大成とも言える新刊

 名古屋場所開幕に先立つ6月29日、杉山さんの新刊本「土俵一途に」(中日新聞社発行)が出版された。16年前に中日新聞・東京新聞で連載されたコラム「杉山邦博の大相撲手帳」と、中日新聞のWEBサイト「中日プラス」で掲載した内容を元に加筆し、まとめた一冊。杉山さんが講師を務める講座の生徒からもあったという「やはり一冊の本にしてほしい」という声を受けて、昨年秋に出版の話が動き出したそうだ。
 
 本書冒頭では、杉山さん初任地名古屋での思い出が、まず語られている。杉山さんが選ぶ名勝負や名横綱、力士や相撲部屋についてのよもやま話などが収められ、大相撲の歴史を伝える貴重な資料とも言える一冊。知られざる力士の素顔など、杉山さんだからこそ伝えられるエピソードが、随所に散りばめられている。

―杉山さんにとって相撲の取材とは
 土俵をきちんと見ながらも、まめに取材をすることで人との縁が深まります。そして、大切なのは人間として信頼されること。情報源は大切に守りますし、嫌なことも口外しません。こういった姿勢で“ぶれない”ことを自分自身にも言い聞かせてきました。

稀勢の里は“今場所しかない”の気持ちで臨め

 名古屋場所は日本人力士の優勝なるか? 稀勢の里が横綱昇進なるか?が大いに注目されている。

―今場所、一番注目されている稀勢の里について聞かせてください
 春、夏場所の準優勝で横綱への足固めはできました。連続して13勝で、横綱以外には負けていません。序盤での取りこぼしさえなければ、今回はかなりチャンスがあると思います。
 稀勢の里は白鵬にとっても一番嫌な相手なんです。平成22年には白鵬の連勝記録をストップさせていますし、一昨年九州場所で大鵬の優勝記録に並んだ白鵬に土をつけたのも稀勢の里でした。彼は本当に生真面目で“どうしても勝ちたい、勝たねば”という気持ちが強すぎる。そうなると体のバランスが崩れますから、“負けないぞ”という気持ちで臨んでほしいです。

―白鵬は1000勝達成なるかが話題になっていますね
 今場所で13勝すれば1000勝達成です。目標をしっかりと定めて集中する時の白鵬の強さは、他の追随を許しません。今場所中に達成する確率はきわめて高いでしょう。13日目は稀勢の里戦になるはずですから、これは目が離せませんよ。

―その他の見どころや注目の力士は
 新関脇の魁聖や栃ノ心は勝ち越しが厳しそうです。前頭筆頭に躍進した御嶽海も、今場所は勝敗を考えず、自分を試す気持ちで臨んでほしい。白鵬との稽古で痛めた足の状態も気になります。

 “あらゆる情報は現場にある”をモットーに、現在も可能な限り会場で観戦する杉山さん。勝負だけでなく、その奥にある力士、ひとり一人を見つめ続けている。

(編集プロダクション/エディマート)

最終更新:7/13(水) 10:12

THE PAGE

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

失うことで不完全さの中に美を見出した芸術家
画家のアリッサ・モンクスは、未知のもの、予想しえないもの、そして酷いものにでさえ、美とインスピレーションを見出します。彼女は詩的で個人的な語りで、自身が芸術家として、そして人間として成長する中で、人生、絵の具、キャンバスがどう関わりあってきたかを描きます。 [new]