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「本当に出たかった」キム・キョンテ リオ五輪辞退の理由

ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO) 7月12日(火)8時18分配信

日本ツアーの昨季賞金王で、今季も国内3勝を挙げているキム・キョンテ(韓国)が11日、リオデジャネイロ五輪への出場辞退を表明した。10日に発表された最新の世界ランクは41位で、韓国勢2番目。キムの辞退により、韓国代表の2枠目は同ランク76位のワン・ジョンフンに繰り下がった。

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今週出場する海外メジャー「全英オープン」の会場で、キムは「このようになって、僕も辛い」と、思い悩んだ末の辞退を説明した。決め手となったのは、多くの辞退者たちも理由に挙げてきたジカ熱への懸念だという。

「2人目の子供が欲しいと思っているので。本当にそこだけです。それさえなければ、すごく出たかった」。妊婦がジカウイルスに感染すると胎児が小頭症を発症する可能性があるとされ、ジェイソン・デイ(オーストラリア)、ロリー・マキロイ(北アイルランド)も同じ理由で苦渋の決断を強いられた。

「子供のことを何カ月も前から考えていた」と葛藤の日々が続き、五輪で韓国代表のヘッドコーチを務めるチェ・キョンジュにも「ストレスになり、どうすればいいのか相談していた」という。この日も午前6時30分まで関係者と電話でやりとりを続けた苦悩を明かした。

2006年の「アジア大会」で個人・団体で母国に金メダルをもたらしたことは、キムにとって今も最高の思い出で、プロになってからも、再びメダルを争う舞台に立ちたかったという。「韓国と日本では(五輪への)考えが違うと思う」とも話した。

「韓国ではオリンピックをとても大事にしていて、メダルが持つ意味も重い」。それだけに、辞退にはかなりの勇気が必要だった。キム自身がそうだったように、アジア大会の金メダルや、五輪のメダルを手にすれば、成年男子に義務付けられている2年間の兵役が免除されることは、メダルの価値を重んじるお国柄の象徴的な例といえるだろう。

キムの辞退により繰り上がりで出場するワン・ジョンフンは20歳。「好きな後輩だし、頑張ってほしい」。この日は練習ラウンドをともにし、9歳下のかわいい後輩に五輪への思いを託した。(スコットランド・塚田達也)

最終更新:7月13日(水)12時36分

ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)