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iPhoneで「Googleの新2段階認証」を設定する方法

@IT 7月12日(火)6時10分配信

 これまで6桁の数字をいちいち入力するのが面倒だったGoogleアカウントの2段階認証。だが2016年6月にリリースされた新方式なら、わずか2タッチで認証できる。一からセットアップする手順を全て解説する。

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 Googleアカウントが何者かに乗っ取られるという被害がネットで報道されるようになって、既に数年が過ぎている。その対策として「2段階認証」がGoogleより提供されていることは、よく知られているだろう。

 だが、2段階認証は面倒なので嫌だ(よって未導入)、というユーザーの感想もよく見聞きする。

 特に面倒なのが「ワンタイムパスワード」の入力である。従来のGoogleの2段階認証では通常、SMSまたは認証アプリ(ワンタイムパスワード生成ツール)、音声で6桁のワンタイムパスワードを受け取り、それをログイン画面に転記(入力)する必要がある。忙しいときにこれを求められると、筆者もイライラすることがあるのは確かだ。

 そんな中、2016年6月にGoogleがリリースした新たな2段階認証の方式では、このワンタイムパスワードの入力が不要になった。iPhoneなら、ログインの通知を受け取った後、2回タッチするだけで2つ目の認証を完了できる。

・New settings for 2-Step Verification[英語](Google Apps Updatesブログ)*このブログではGoogle Appsについてのみ言及しているが、個人向けGoogleアカウントでも新たな2段階認証の方式は利用可能だ。

 本TIPSではiPhoneを対象に、この新方式を利用できるようにする手順を説明する。セットアップは従来と同様の手間が掛かるものの、普段のログイン時の操作は格段に簡単になる。

 Android端末については別途解説する。

●操作方法

 本TIPSでは、まだGoogleアカウントで2段階認証を設定したことがないユーザーを前提として、iPhoneを使って2つめの認証を実行できるようにする全手順を解説する。

 すでに2段階認証を設定済みの場合は、以下では文中のリンクをたどることで、不要な手順を読み飛ばせるようにしてある。

○2段階認証に必要な「Google」アプリをセットアップする

 Googleアカウントの新たな2段階認証の方式「Googleからのメッセージ」(英語では「Google Prompt」。以下では「Googleメッセージ」と略す)をiOS端末で利用するには、その端末が次の条件を全て満たしている必要がある。

・「Google」アプリをインストールしてある
・インターネットに接続されていて、プッシュ通知を受け取れる

 Googleメッセージでは、Googleアプリに対するプッシュ通知を用いて、ログイン要求があったことをユーザーに伝えつつ、ログインの承認を実行するのだ。

 また、必須ではないけれど、同じ端末が次の機能も持っていた方がよい(理由は後述)。

・SMSなどのテキストメッセージを受信できるか、または音声の受話ができる

 これらの条件からiPhoneか、携帯通信の可能なiPadセルラーモデルのどちらかが必要だろう(携帯通信ができないiPod touchだとプッシュ通知は常時受信できず、使いやすくはないだろう)。以下ではiPhoneを前提に説明する。

 まずはiPhoneにGoogleアプリをApp Storeからインストールしよう。

●Googleアカウントの2段階認証を有効にする

 次はGoogleアプリを使って、Googleアカウントの2段階認証を有効化する。既に有効にしてある場合は、「2つ目の認証をGoogleメッセージ方式に切り替える」に読み進めていただきたい。

 Googleの2段階認証を初めて有効化する場合、SMSなどのテキストメッセージまたは音声通話で、「確認コード」と呼ばれるワンタイムパスワード(6桁の数字)を受け取れる必要がある。

 これらはGoogleメッセージ用端末とは別の端末で受信してもよい。もっとも、これらの認証方式は、万一Googleメッセージ方式が使えなくなったときの代替手段として利用できるので、Googleメッセージと同じ端末で受け取れるようセットアップした方が使いやすいだろう。

 以下では、同じiPhoneで全て受け取るという前提で説明する。また以下の操作では全面的にGoogleアプリを利用する(ほとんどの設定はSafariでも可能だが、一部の操作はどうしてもGoogleアプリが必要になるため、本TIPSではGoogleアプリに絞り込んで説明している)。

 [試す]をタップしてから数秒~数十秒ほど後に、選択した手段でGoogleから確認コードが届くので記憶するかメモしておく。その後、再びGoogleアプリに戻って設定を完了させる。

 以上で2段階認証を有効にする作業は完了だ。2つ目の認証方式をGoogleメッセージに切り替えるには、「2つ目の認証をGoogleメッセージ方式に切り替える(7/14)」へ読み進んでいただきたい。

○2つ目の認証をGoogleメッセージ方式に切り替える

 次に、2つ目の認証方式をGoogleメッセージに切り替える。これもGoogleアプリで作業できる。


○Googleメッセージで認証してGoogleにログインする

 それでは実際にGoogleメッセージでのログインを試してみよう。

 通知先のiPhoneでGoogleアプリを起動する。起動していないとiPhoneは通知を受け取れず、認証もできないからだ。一方、起動済みならバックグラウンドでもよい。他のアプリを利用していても、次のように通知が表示される。

 この画面で[はい]ボタンを押してから数秒後、ログインが成功して自動的にGoogleのWebアプリ画面が表示されるはずだ。

●複数のアカウントを単一のiPhoneで管理可能

 Googleアカウントを複数所有している場合、上記の手順をアカウントごとに設定すれば、1つのiPhoneに複数のアカウントの2段階認証を集約できる。

○iPhoneはロックできるように設定しよう

 2つ目の認証をセットアップしたiPhoneには、Touch IDあるいはパスコードなどでロックできるようにするのが望ましい。もし、そのiPhoneが悪意のある何者かに操作されると、せっかくセットアップした2段階認証が容易に突破されかねないからだ。

更新履歴
・2016年7月11日:現時点の状況に応じて、内容を更新
・2014年10月16日:初出掲載

[島田広道,デジタルアドバンテージ]

最終更新:7月12日(火)6時10分

@IT