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日本HPの13.3型ラグジュアリーモバイルPC「HP Spectre 13」は中身もぜいたくか?

ITmedia PC USER 7月12日(火)6時10分配信

●大人の雰囲気なダークグレーに、いやらしさを抑えたブロンズゴールド

 某コーヒーショップにおいては「ドヤPC」というキーワードがまことしやかに流れる昨今、モバイルPCは「魅せる」時代に突入してきている。そこでHPが打ち出したのがラグジュアリー・モバイルPCだ。2015年10月に「HP Spectre 13-4100 x360 Limited Edition」が登場したのが記憶に新しいが、さらに新モデルが登場している。

【画像】美しいヒンジ

 今回の「HP Spectre 13」は、HPがプレミアムブランドとして展開する「Spectre」シリーズの新製品だ。もちろん搬送にはダンボール箱が用いられていたが、その中身は質感の高いブラック(これもダークグレーだろうか)の紙箱に丁寧に収められている。

 デザインのモチーフは恐らく高級カバンだろうか。全体的にはダークグレーを用い、後部のヒンジ部と背面インタフェース部、そして液晶天板および内部パネルの下にあるHPのプレミアムマークにブロンズゴールドを採用している。

 HP Spectre 13のポイントはこの色使いだろう。エナメルのような、あるいはピアノブラックと呼ばれる光沢のあるブラックではなく、マットなダークグレーを用いているためギラギラしない。また、ゴールド部分もやや茶色味を帯びたブロンズゴールドなので高級感を見るものに与えつつも嫌みがない。さすがHP製だけあって、塗装の質感に妥協はなく、PCのメッキ部分にありがちなチープさは感じられない。華やかさの中に落ち着きを感じられるデザインは、スーツを着込んだ大人のためビジネスギアという表現がしっくりくる。

 デザインの中でポイントとなる部分は二つある。まずはHPのプレミアムマークだ。こちらは通常のHPロゴと異なり、縦のラインのみで構成されたスタイリッシュなもの。デザインマークのように見え、HPというテキストと認識するまでに一瞬の時間を要するくらいだ。

 もう一つは、本体背面付近にあるブロンズゴールドで目立つ造形のヒンジだ。HP Spectre 13は弧を描くようなヒンジを採用しているが、これは同社が高級家具からヒントを得たという。少し斜めから見るとゴールドのリングのようにも見える。

 ユーザー目線からもブロンズゴールドの部分が視界に入ってくるが、よくあるシルバーメッキとは雰囲気が異なる。シルバーメッキと言うと、よくディスプレイやノートPCのメーカーロゴとして、ベゼルの下部に配置されているが、これが室内照明を反射して集中力を欠くこともある。一方、HP Spectre 13のブロンズゴールドは、そこまでギラついた印象はなく、気にせずPC作業に没頭できる印象なのだ。

●スタイリッシュなスリムボディはシェイプデザインで数値以上の薄さを演出

 設計上の特徴は何より本体の薄さだ。数値上では最薄部10.4mm、最厚部11.2mmとなっている。最厚部で見るとMacBook Air(13インチモデル)の17mmと比べても、さらに薄い。そしてインタフェースは全て後方に配置しているため、左右はより薄さを強調するシェイプが施されている。数値上でも十分に薄さを感じるが、シェイプによって数字以上に薄さを感じられる。

 ただし、一見すると華奢(きゃしゃ)に見えるこの薄さも、カーボンとアルミを用いたボディで天面加圧試験300kgfをクリアしているとのこと。さらに液晶面はゴリラガラス4を採用しているとのことで、薄さと同時に堅牢性も確保している。

 フットプリントは325(幅)×229(奥行き)mmで、幅はMacBook Airの13型モデルと同じ、奥行きも2mmほど大きいだけだ。昨今の13.3型ノートとしては標準的なサイズといえる。モバイルノートとしてビジネスバッグはもちろん、オフィス机の上に置いても、あるいはカフェの丸テーブルに置いても、ちょうどよいサイズ感といえる。

 本体重量は約1.11kgとなる。薄さでは発表当時「世界最薄」をうたっていたが、質量に関しては、本モデルよりも軽量なクラムシェルモデルは他に存在している。とはいえ、かなりの軽量級であることには間違いない。13.3型となると比較的大きいため、片手で保持するといった状況ではとりわけ軽量とは感じられないが、かばんに入れて持ち運ぶようなときに、この軽さを実感できるだろう。

 底面はかなり特徴的なデザインだ。薄さを追求するモデルでは、底面をフラットにデザインするものも多いが、HP Spectre 13では本体前部と後部、そしてその中央にも、幅一杯にゴム脚を配置している。デザイン面ではやぼったい印象を受けるが、HP Spectre 13のパフォーマンスを実現するため、そして副次的なメリットを生み出しているようだ。

 理由の一つ目はパフォーマンスだ。HP Spectre 13は、CPUにUシリーズのCore i5/i7を採用しており、どちらもTDPが15Wクラスとなる。例えばスリムモバイルでよく採用されるCore m7の4.5Wよりも発熱は大きい計算になる。そのため、HP Spectre 13では背面の底部左右にファンを搭載するデュアルファン構成を採用。吸気は底面から、排気は背面に流れる設計で、とくに底面の吸気側は排気された熱い空気が逆流しないよう、後部のゴム脚の内側にエアホールを置いている。もう一つの副次的なメリットについてはキーボードのパートで紹介しよう。

 デュアルファンレイアウトと書いたが、合わせてスリムノートPCとしてはやや高めのTDPのCPUを選択していることもあり、ファンが回転数を上げるとノイズは大き目のように感じた。ただし、これは検証でベンチマークという高負荷状態をシミュレーションしているため仕方がないのかもしれない。3DMarkを実行中の温度を見てみたが、CPUもGPUもともに最大で80度台に達していた。ここまで温度が上昇すれば当然、ファンは明らかに耳につくノイズを発する。一方で、非ベンチマーク時は、十分に静かだ。いくつかのアプリケーションを実行した際、確かに回転数が頻繁に上昇したが、ベンチマーク時ほどのノイズは発しなかった。この点、ファンの回転数制御はかなりきめ細かく行っているようだ。

●底面中央のゴム脚によって想像を超えた快適キーボードを実現

 モバイルPCの薄型化とトレードオフになりがちなのがキーボードのキータッチだが、HP Spectre 13のキーボードは実際にテキストを入力した印象としてはかなりよい。薄型ノートとキータッチの関係で、一番気になるのがキーを押した時の本体のたわみである。HP Spectre 13は底面の前方、後方に加え、中央部分にもゴム脚があるため、たわみについてはほとんど感じられず、むしろ浅いストロークにしてはしっかりとした反発が感じられる。デザイン上では少しだけやぼったく感じる中央のゴム脚だが、こうした利点があるわけだ。

 キーボード配列は、左手前のFnキーをいくつか組み合わせて操作する必要があるものの、本体側が13.3型のため、キーピッチにはゆとりがある。その点で打ち間違いは少なく感じた。キーボードの左右にはスピーカーのためのスペースが確保されている。スピーカーはHPの上位モデル製品でよく採用される「Bang & Olufsenデュアルスピーカー」で、ソフトウェア上からも音質を調整できる。

●充電しながらでも2ポート使えるUSB Type-Cを搭載

 モバイルPCの薄型化でもう一つトレードオフとなりがちなのがインタフェースだが、HP Spectre 13では、薄さを実現するために4つある端子のうち1つはヘッドフォン/マイクのコンボポートとして、残る3つをUSB 3.1 Type-Cとし、この点に関しては十分にクリアしている。USB Type-Cは、後方から見て左に1基、左手やや中央寄りに2基搭載している。最も左のUSB Type-CはACアダプターと共用になる。共用ということは、つまりUSB 3.1 Type-Cとしても使用可能だ。実際、マウスを接続してみても問題なく動作した。このようにACアダプター接続時は2ポート、モバイル時は3ポートが利用できるため、スリムボディでありながら十分な接続性を持っており、大きな魅力となっている。

 USB Type-Cという点が、周辺機器の普及率という点でネックではあるが、標準で「USB A 変換アダプター」(USB Type-C→Type-Aメス変換)が1本付属する。出先でUSB Type-Aの機器を接続することが考えられる状況では、この変換ケーブルを携帯しておきたい。

 純正オプションとして「HP USB Type-C トラベル ドック」も用意されている。こちらはUSB Type-A×2、LAN、Dsub15ピン、HDMIといった端子をコンパクトにまとめたドックだ。自宅やオフィスに常備しておけば、簡単に使用シーンによって状態をチェンジできる。これを機会にUSB Type-C機器を取りそろえてみてはどうだろうか。HP Spectre 13の性格上、USB Type-C機器をスマートに使いこなしたいところだ。

 中央寄りの2基のUSB Type-CはThunderbolt 3対応のUSB 3.1 Type-C端子となり、Thunderbolt 3対応機器を接続すれば通常のUSB 3.1 Type-Cよりも速い40Gbpsの転送が可能だ。Thunderbolt 3機器は現在まだ入手可能な製品が少ないが、先のCOMPUTEX TAIPEI 2016で展示された開発中の機器を見る限り、2016年後半にはドックやビデオカード増設ボックスなどを中心に製品が登場してきそうな状況だ。

 ACアダプターは、スクエア形状のコンパクトなタイプで、持ち運びにもかさばらない。インタフェースは前述の通りType-Cだ。出力は5V×2A/12V×3A/15V×3Aの選択式で、最大出力は15V時の45Wという計算になる。コンセント側ケーブル差込口(3極タイプ)は、一段窪んだところにある。可倒式のコンセントアダプターなどを用意すれば、よりコンパクトに持ち運びできそうだ。

●使いやすい13.3型1920×1080ピクセルのIPSパネル

 HP Spectre 13の液晶ディスプレイは13.3型だ。ベゼル幅に関しては太くもなく細くもなく一般的な幅だ。一方、パネルのコーティングは光沢仕様となっており、映り込みは多め。また、ディスプレイ部分を最大まで開いた角度はヒンジの構造上、やや浅めとなる。例えば、映り込みを抑えようとパネルの角度を換えようにも、もう少しというところでストップしてしまうことがあった。IPS方式を採用しており視野角は広いので、ユーザーのポジションで多少の調整をすればよいだろう。

 解像度は1920×1080ピクセルとなっている。昨今ではより高解像度のパネルを用いることも多くなってきたが、写真などを閲覧する際はともかく、テキスト中心のビジネスであれば、1920×1080ピクセルで十分というシーンが多い。とくにHP Spectre 13のように各所にこだわった製品ともなるとコストも上昇しがちであるため、1920×1080ピクセルのパネルは使い勝手でも価格面でもちょうどよい選択といえるのではないだろうか。

 HP Spectre 13を使っていて気になる箇所があるとすれば、液晶パネルが薄く軽量であるため、キーボードのキー入力時にやや揺れる点だ。テキスト入力時にブレて見えるほどではないため、実用面で支障があるほどではない。HP Spectre 13とすれば、ヒンジ部が比較的しっかりしているため、むしろよく抑えていると言ってもよいだろう。これは薄型ノートでは共通の課題といえる。

●スリムノートPCでありながらパフォーマンス面でも妥協がない

 今回はHP Spectre 13-v007TUを評価機として用意している。CPUにはIntel Core i7-6500U(2.5GHz/最大3.1GHz、2コア/4スレッド、3次キャッシュ4MB)、そしてSSDはNVMe接続の512GBを搭載するモデルだ。ベースの価格は直販価格で15万9800円(税別、配送料別)。Core i5-6200U+256GB SSD搭載モデルとの価格差は2万円。違いはこの2点のみだ。

 パフォーマンス重視ならCore i7-6500Uを搭載するHP Spectre 13-v007TUがよい。ただし、Core i5-6200U搭載モデルは動作クロックが抑えられているぶん、同じTDP枠内でも実際の消費電力や発熱は低いこともある。たとえ数分の差でもバッテリー駆動時間を伸ばしたい、あるいはより静かなPCがよいという考えであればCore i5-6200U搭載モデルもよい選択だろう。

 本製品では、CPUに内蔵された統合GPU機能を用いている。Core i7-6500Uは、Intel HD Graphics 520となる。グラフィックスコアクロックは最大1.05GHz、EUは24基備えており、統合GPUのなかでは最上位ではないものの、比較的高クロックなぶんミドルクラスといったところだろうか。映像機能に関しては動画エンコード時に便利なQuickSyncVideo、再生支援高画質化機能のClearVideo HDを搭載している。

 一方、SSDの容量は搭載するCPUによって決定されてしまうようだ。HP Spectre 13にはSDはもちろんmicroSDカードスロットもない。プライベート専用であればクラウドという選択肢もあるが、ビジネスにも使うとなるとクラウド禁止の企業もあるので、ここはしっかりと使用するデータ量を見積もって選択したい。

 SSDは、PCI Express接続(NVMe M.2)に対応したSSDを搭載しているとされる。製品版やロットによって変わる可能性もあるが、評価機に搭載されていたのはSamsung製「MZVLV512HCJH-000H1」だ。「PM951」という製品名で知られている。PCI Express Gen3 x4接続のためSerial ATA接続のSSDよりも高速で、公称スペックではシーケンシャルリードが1050MB/秒、同ライトが560MB/秒とされている。

 メモリは全モデル共通で8GBとなる。SODIMMを採用しているわけではなく、基板実装タイプとみられるので、増量はできない。ただし8GBあれば、一般的な作業においてはかなり余裕をもって使用できる。ブラウザでかなり多くのタブを開いても、8GBで足りなくなることはまずめったに起こらない。

 メモリの規格はLPDDR3で動作クロックは1866MHz。Core i7-6500UのSkylake世代ではDDR4もサポートされているが、低電圧版のDDR3メモリを選択していることになる。コストが折り合ったということだろうか。ただし、動作クロックが高いため、パフォーマンスはそこまで犠牲にはなっていないだろう。なお、CPU-Z上から確認した限りではデュアルチャネルモードで動作しているようだ。後で紹介するゲームベンチマークでも、統合GPUとしてはよい結果を出しているので、これは間違いないと思われる。

●スリムノートPCながらCore i7を搭載するためベースパフォーマンスは高い

 それではパフォーマンスを見ていこう。まずはWindowsエクスペリエンスインデックスの値だ。CPUスコアは2コア/4スレッドのCore i7を搭載しているため、7.5ポイントとまずまず高い。グラフィックスはD3Dが9.9ポイント、通常のGraphicsがやや低めの5.7ポイントだった。Graphicsが低いのは、省電力志向のためだろうか。ゲームに関わるD3D側が高いスコアなので、体感的なパフォーマンスは十分だ。比較的ウィークとなりがちなMemoryは7.8ポイント、Diskは8.8ポイントと、全体的に見るとスコアは高めである。

 続いてPCMark 8だ。Homeスコアは3327ポイントだった。例えば同じ世代でもより消費電力を抑えたCore m(Core m3-6Y30)では2700ポイント台であるので、そこから500ポイント以上高いわけだ。PCMark 8における500ポイントはかなり大きな差である。ほか、Creativeスコアは3853ポイント、Workスコアは4345ポイントとなった。

 CPU性能を見るためにCINEBENCH R15を計測してみた。Core i7であるが、デュアルコアで定格が2.5GHz、ターボ時が3.1GHzなので、デスクトップ向けと比較すると特にマルチスレッドのCPUスコア側が数分の一になる。とはいえ280 cbあれば普段の作業では快適だ。CINEBENCH R15のようにレンダリングや、あるいは映像編集・ソフトウェアトランスコードなどの際はパフォーマンス不足を感じるが、そもそもそうした用途に向けた製品ではない。一方、普段の作業でより重要となるシングルCPUスコアは、3.1GHzというターボ時の高クロックが効いて111 cbという十分なスコアを記録している。

 CrystalDiskMarkで計測したストレージのパフォーマンスは、若干、公称スペックとは異なる傾向が出た。シーケンシャルリードは公称スペックよりも高い1671MB/秒で、同ライトは公称スペックとほぼ同等の589.8MB/秒だ。なお、HPが使用しているバージョンはCrystalDiskMarkの3.0.x系であるため、5.1.2を用いた今回の検証とは、実は用いるテスト方法が異なっている。CrystalDiskMarkのバージョン5からはネイティブコマンドキューイングが有効に効くため、とくにシーケンシャル性能が向上する。Windows 8.1以降を用いているのであれば、恐らくCrystalDiskMark 5系のパフォーマンスに近いものが出せるはずだ。また、4Kサイズの細かなファイルの転送でも、Q32T1設定でリードが439.7MB/秒、ライトが363.5MB/秒とかなり高速だ。

 では3D性能を3DMarkで計測してみよう。なお、最新版の3DMarkでは、PCのスペックをスキャンしたうえで、オススメのテストを表示してくれるのだが、そこで表示されたのはSky Diverだ。ただし、比較ということでまずはFire Strikeから紹介する。こちらのスコアは797ポイントだ。1000ポイントに満たないため、DirectX 11の、高負荷なゲームには適さないというわけだ。これは本製品がCPUの統合GPUを使用している時点で察しがつくところ。DirectX 11でもSky DiverはFire Strikeほど負荷は高くない。こちらのスコアは3480ポイントと、高くはないが統合GPUという点を考慮すればまずまずといったところだ。統合GPUも、世代が進むに連れ進化しており、1世代前では重すぎたタイトルが、最新世代ではそこそこ楽しめるようになっている。その好例といえるだろう。

 上記の結果を踏まえ、ゲームタイトルベンチマークとして「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト」を実行してみた。まず1920×1080ピクセルでは最高品質でも標準品質でも評価は「普通」だった。若干の引っ掛かりを感じる映像品質だが、取りあえずは遊べる。「快適」評価を得られたのは、1280×720ピクセルの標準品質だ。こちらはスコアでも6170ポイントほど出ており、確かに快適にプレイできる。

 一方、ドラゴンクエストXよりも若干グラフィックス負荷の高い「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」では、DirectX 11の1920×1080ピクセルで標準品質(ノートPC)でも「設定変更を推奨」。このまま1280×720ピクセルに落として「やや快適」と、取りあえずプレイ可能な映像になった。DirectX 9の1280×720ピクセルに落とせば「快適」評価なので、どちらかと言えばDirectX 9で楽しむのがよい。

 最後はバッテリー駆動時間だ。BBenchv1.01で、電源設定はHP推奨の電力設定で、Bluetoothおよび無線LANをオンとし、Web巡回とキーストロークを有効としている。結果は5時間50分だった。公称値よりもかなり短くなってしまったため、これは何か不要なプロセスが動いてしまった可能性があるだろう。ただし、実際にPCを使用する際は、自由にアプリケーションをインストールするため、標準以外の複数のプロセスが動いていることもよくあること。実際のバッテリー駆動時間の目安としてはこのあたりになる可能性もあるだろう。

●まとめ

 HP Spectre 13は、2つの点で挑戦的な製品だ。一つはデザイン、もう一つはパフォーマンスだ。デザインは写真で見る印象と、実機の印象は異なる。これまでのPCにおけるゴールドの使い方とは少し違った、落ち着いた印象を受けるだろう。その上で、細部まで凝ったデザインでありながら奇をてらったところがなく、ノートPCという概念のままラグジュアリー感を打ち出しているので、ハデなものを嫌う方でも心引かれるところがあるのではないだろうか。気になる方は是非店頭の実機を手にとって確認していただきたい。

 もう一つのパフォーマンス。こちらはベンチマークを見ていただければ分かる通り、スリムノートPCというセグメント内では高いところにある。Core mやAtomといったクラスでパフォーマンス不足を感じていた方は、是非この違いを試してみていただきたい。一方で、高負荷時の動作音と温度の点では、及第点をクリアしつつもやや高い。要は若干のトレードオフとなっている印象がある。あくまでスリムノートPCの想定活用範囲で使用されることをオススメしたい。ピークパフォーマンスは、ここぞという所で助けになるはずだ。

 このように、HP Spectre 13はビジネスマン/ビジネスウーマンにとって、高い質感と実用的性能を両面で受け入れられる製品に仕上がっているといえるのではないだろうか。とくに、周りと同じ、周りに流されるのを嫌う個性をアピールしたい方には最適だ。

最終更新:7月12日(火)12時56分

ITmedia PC USER