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あす来韓のスイス大統領「良好な関係を深める機会」

聯合ニュース 7月12日(火)15時7分配信

【ソウル聯合ニュース】スイスのシュナイダー・アマン大統領が13日の来韓に先立ち、「韓国とスイスは共通の価値を共有している」としながら、この韓国訪問が両国の多様な分野での協力を示し、良好な関係を一層深める契機になると期待を寄せた。聯合ニュースの単独書面インタビューに応じた。北朝鮮問題と朝鮮半島の安定にも関心を示した。

 報道や専門家の話によると、北朝鮮がスイスなど欧州に隠し持つ金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の資金は数十億ドルに上る。北朝鮮の金委員長や高官がスイスの銀行に財産を隠しているとされることに対し、スイス政府としては憶測に回答することはしないとしながらも、「北朝鮮の指導者や高官によるそうした活動の確かな証拠があれば、行政的または法的な措置を取る準備ができている」と答えた。また、スイスは政治的要人の違法な資産を金融市場に流入させないという点に根本的に理解があることを強調したいと述べた。

 金委員長ら北朝鮮の指導部がスイスに隠し口座を持つかについては直接の返答を避けながらも、摘発時には関連法に基づき処理するという原則的な姿勢を示したといえる。

 スイスは北朝鮮の欧州での金融取引拠点とみられているが、国連安全保障理事会決議に従う形で5月に強力な金融制裁を含む対北朝鮮制裁に乗り出した。これに関し同大統領は「北朝鮮の核、ミサイル開発計画やそのほか禁じられた活動に関連したすべての資金と経済的な資産が遮断(凍結)された。北朝鮮政府と朝鮮労働党が所有・管理している資金、金融資産にも適用される」と説明した。

 金委員長は1998年から2年間、スイス・ベルンの公立学校に留学していた。その金委員長が率いる北朝鮮について問うと、「スイスは北朝鮮の核、弾道ミサイル実験を公に非難してきた。これに関連する安保理の北朝鮮制裁決議を忠実に履行している」と述べた。また、北朝鮮内の人権侵害など人道主義的な問題にも懸念を示した。

 さらに、「(朝鮮半島の)安定に関心を傾けており、一層の安定に向けたあらゆる構想を支援する準備ができている」と強調。スイスは南北軍事境界線がある板門店で朝鮮戦争休戦協定の履行および順守を確認・監督する中立国監督委員会の一員としての役目を果たしており、今後も続けていくとして、朝鮮半島とアジアの安定に関心を示した。

 一方、韓国との2国間関係に関しては、科学分野の交流協力、教育と職業訓練、革新などに特に関心があるとし、「生命科学から技術的な貿易障壁の除去に至るまで、新たな協力分野を探っていく」と述べた。

 スイスは欧州連合(EU)に加盟していないが、それはEUと欧州市場にほぼ制限のないアプローチを認められる個別の関係を結ぶことができたためだと説明。ユーロに対しスイス・フラン高となっており輸出に影響があるものの、中国と自由貿易協定(FTA)を結ぶなど機敏に対応しているとした。英国のEU離脱決定に対しては「英国人が自ら解決策を見つけるだろう」と述べた。

 シュナイダー・アマン大統領は13日から2日間の予定で韓国を公式訪問し、朴槿恵(パク・クネ)大統領と会談する。2014年の朴大統領のスイス国賓訪問に対する答礼で、スイス大統領の来韓は1963年の国交樹立後初めて。シュナイダー・アマン大統領の配偶者は韓国人女性で、韓国に対する関心と理解が深いことで知られている。

最終更新:7月12日(火)15時21分

聯合ニュース